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ザギトワ選手にとってはロシア杯の優勝は欧州杯、平昌オリンピックに出場する保証となるもの。
ザギトワ選手の合計点は233.59で、2位はマリア・ソツコワ選手の221.76.3位にはアレーナ・コストルナ選手が216.57で入っている。ザギトワ選手は今シーズンからシニアの大会入りした最年少。
ザギトワ選手は昨2016年はジュニアのグランプリ最終戦および世界ジュニア杯で優勝。シニア入りしたばかりの今年2017年は、ロンバルディアトロフィー、グランプリシリーズの中国、仏、ファイナルの4つの国際大会とこのロシア杯のいずれもで優勝を飾っており、飛ぶ鳥を落とす勢い。
このことから世界のフィギュアの女王エフゲニア・メドベージェワ選手の最有力ライバル候補とささやかれ始めている。メドベージェワ選手は足の怪我の治療のため、名古屋でのグランプリシリーズ最終戦と今回のロシア杯は見送った。
本人のザギトワ選手自身は今回の自由演技について、「いい滑りを見せることができて満足、うれしい。スタート前、周りの世界から自分を切り離そうと努力しました。何位をとるとかではなく、監督たちと培ったすべてを見せることが大事なんだと思っていました」と語り、「ロシア杯優勝というステータスは自分にとって非常に重要。観衆はとても温かく迎えてくれ、最後は音楽のタクトに合わせて拍手してくれたのがとても大きな支えになりました。もっともっとジャンプしたかったけど、残念なことにプログラムは終わってしまったの」と付け加えた。
ザギトワ選手の演技が終わると会場からは割れるような拍手がわき上がり、一人ふたりと観衆は立ち上がって声援を送った。ロシア・フィギュア界の重鎮のタチアナ・タラソワ監督も思わず立ち上がり、「見事! 怠けてないで立ち上がりましょう。あの子は滑りは本当に見事だった。最高と言っても過言ではありません!」と称賛を惜しまなかった。