2018年、世界で何が起きたか? スプートニクの選ぶ重大事件

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史上初の米朝首脳会談、貿易戦争、平昌五輪、カルロス・ゴーン氏の逮捕など、2018年、世界を揺さぶった政治、経済事件をスプートニク日本がまとめてご紹介します。

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2月9日~25日 平昌冬季五輪が開催

五輪は92か国から2920人の代表選手が参加して実施された。IOCはロシア人選手45名の出場権を剥奪。169人のロシア人らはロシアの国旗ではなく中立的な五輪旗を掲げて出場した。メダル獲得数ではノルウェー代表団が金14、銀14、銅11の合計39で首位を占めた。

3月4日 英国ソールズベリーでスクリパリ氏服毒事件

ロシア外務省のザハロワ報道官(アーカイブ写真) - Sputnik 日本
露外務省報道官、べリングキャットによる毒殺未遂事件「容疑者」の記事にコメント
英国のソールズベリーで起きた露連邦軍参謀本部情報総局の元大佐、セルゲイ・ スクリパリ氏とその娘ユーリヤ氏の服毒事件は世界を巻き込むスキャンダルに発展した。英国政府はA234神経剤による服毒はロシアの仕組んだ事件と断定。これをロシアは断固として否定し続けている。英国は証拠も提出しないままに23人のロシア人外交官を国外追放処分に処したため、ロシアもそれに対する報復として同数の英国人外交官を追放した。

3月11日 中国 憲法改正が承認

中国の全人民代表大会は、習近平国家主席の特色ある社会主義の発展の新時代の政治理念を憲法に反映させることを承認した。この他、主席の5年の任期を2期までとしていた条項が憲法から削除された。

4月27日 南北朝鮮の歴史的なサミット

10年ぶりに成立した南北朝鮮首脳会談で、韓国の文在寅大統領と朝鮮民主主義人民共和国の金正恩朝鮮労働党委員長は両国間の敵対的行動に終止符をうつ共同宣言に調印した。

6月12日 史上初の 米朝サミット

トランプ氏と正恩氏、ついに対面 史上初の米朝首脳会談で【写真・動画】 - Sputnik 日本
トランプ氏と正恩氏、ついに対面 史上初の米朝首脳会談で【写真・動画】
シンガポールの米朝サミットでトランプ米大統領と朝鮮民主主義人民共和国の金正恩朝鮮労働党委員長は、北朝鮮が完全非核化を達成する代わりに米国が北朝鮮に対して安全を保障することで合意した。さらにトランプ大統領は、米国は米朝間の交渉が正しい方向性で進む間は朝鮮半島付近での軍事演習を辞めることを約束した。二国は軍人の遺骨を互いに返還する義務を負った。現時点で二国間には朝鮮戦争(1950年~1953年以来、公式的外交関係は存在しておらず、公式的な停戦を意味する平和条約も調印されていない。

6月14日~7月15日 サッカーW杯ロシア

ロシアの11の都市が夏、サッカーのワールドカップの開催地となった。ロシア代表団は史上初めて準決勝まで進出し、クロアチアに敗北した。優勝はフランス。FIFAはロシア大会を史上最良のワールドカップと高く評価した。

7月6日 米国の貿易戦争

米中貿易戦争で世界危機のおそれ - Sputnik 日本
米中貿易戦争で世界危機のおそれ
米中は数か月にわたり、互いを激しく攻撃しあった挙句、妥協を図ろうとする試みもむなしく、保護貿易主義的威嚇を現実化した。これにより米中は双方の製品に対する関税を大きく引き上げた。ワシントン時間で7月6日金曜、午前0時1分、米国通商代表部は、3月22日にトランプ大統領が承認していた中国製品への25%関税徴収を開始した。

9月17日 シリア、イドゥリブに緊張緩和地帯が設置

シリアのアサド大統領は国内で唯一反体制派とテロリストの手中にあり続けているイドゥリブを再び掌握できないまま2018年を終えた。ロシアとトルコは緊張緩和地帯を設置しはじめた。これに関してプーチン、エルドアン両大統領のソチでの合意が結ばれた。

10月2日 サウジ人カショギ記者の殺害

アメリカ合衆国議会議事堂 - Sputnik 日本
米上院が明言 サウジ皇太子はカショギ記者殺害へ関与
2017年から米国に居住し、ワシントンポスト紙に勤務していたサウジアラビア人のジャマリ・カショギ記者がトルコで姿を消した。カショギ記者は10月2日、イスタンブールのサウジアラビア総領事館の建物に入った後、行方が分からなくなっていた。10月20日、サウジアラビアは記者が総領事館の敷地内で死亡したことを認め、原因は領事館職員と記者との口論が高じたためだったことを明らかにした。これを受けて米国、カナダはサウジアラビア人17人に対して制裁を講じ、ドイツはサウジアラビアへの武器販売を一時禁止した。

10月11日 宇宙船ソユーズの事故

ロケット運搬機「ソユーズFG」は宇宙船「ソユーズMS-10」の軌道打ち上げに失敗した。これは35年間のロシア有人宇宙飛行史、初めての事態だった。緊急脱出システムが作動し、宇宙飛行士らは全員無事に地上に着陸を果たした。緊急脱出したのはロシアのアレクセイ・オフチニン飛行士と米国のニック・ヘイグ飛行士。オフチンニン飛行士にとっては飛行中の事故はこれで2度目、ヘイグ飛行士は初の宇宙飛行だった。事故原因はロケットの組み立ての際の部品の故障だった。

10月22日 米国が中距離核戦力全廃条約の破棄を宣言

トランプ大統領は中距離核戦力全廃条約(INF)の破棄を公式的に明らかにした。一方で米国政府からロシアへの公式的な通達はまだ行われていない。米国は2014年7月にロシアが条約に違反しているとして初めて非難した。その後も米国は数度にわたってロシアの違反を繰り返し指摘したが、ロシアはこれに断固として認めず、逆に履行していないのは米国のほうだと批判している。INFは1987年12月8日、当時のソ連と米国の間で調印された。

10月29日 ジャカルタ発ライオン航空機墜落

格安航空会社ライオン・エアのジャカルタ発パンカルピナン行き旅客機(ボーイング737)が離陸13分後にジャマイカ海上に墜落。事故原因は未だ解明されていない。専門家らの推定では速度計器と迎角センサーに故障が生じ、制御が失われて墜落したものとされている。事故当時、機内にいた189人全員が死亡。ボーイング社は2か月内にこうした事故の再発を防ぐための刷新ソフトを提供できるとしている。

11月17日 仏 「黄色いベスト」抗議運動が炎上

フランスでは11月半ばから抗議デモが続いている。デモは、運転手が自動車に積んでいる黄色い蛍光色のベストを参加者が着用していることから「黄色いベスト運動」と名付けられた。デモ参加者は当初、燃料税引き上げに対して抗議、フランス政府は燃料税の引き上げを半年間延期することを発表した。だがデモは収まらず、暴動や略奪、警察との衝突にまで悪化した。デモ参加者らは、フランスの社会状況に不満を表し、年金支給額や給与の40%増額、税制改革や司法制度改革、マクロン大統領の辞任を求めている。

11月19日 カルロス・ゴーン氏の逮捕

ルノー・日産・三菱アライアンスのカルロス・ゴーン会長(アーカイブ写真) - Sputnik 日本
東京地検特捜部、ゴーン前会長の自宅を家宅捜査
ルノー・日産・三菱自動車のアライアンスの頂点に立ってきたカルロス・ゴーン氏が11月19日、東京で報酬を隠蔽していたとして逮捕された。日産社内での調査でゴーン氏が数年にわたって役員報酬を実際より低く記載していたことが発覚した。ゴーン氏は日産、三菱のCEOの座を追われたが、本人は容疑を否定している。

12月6日 中国ファーウェイCFOが逮捕

カナダで米国からの要請で中国のファーウェイの孟晩舟CFOが拘束された。孟晩舟氏に米国の対イラン貿易制裁の違反の容疑がかけられている。対イラン制裁が原因でアジアのトップマネージャーが逮捕された例はこれが初めて。しかも中国の大物実業家の逮捕はトランプ大統領と習国家主席の「友好的」会談の実施日に行われた。

日本で今年のキーワードとなったのは

6月28日 — 7月8日 日本を襲った自然災害

6月末、日本の南西部を大型台風が襲い、これによる豪雨で洪水、破壊的な土砂災害、浸水が引き起こされた。7月11日の時点で、179人が土砂に埋まって死亡。67人を超える行方不明者がでている。

9月20日 安倍首相が自民党総裁3選

安倍晋三氏は自由民主党の総裁に3度目の再任を果たした。これにより安倍氏は2021年まで首相の座を確保したことになる。日本でこれだけ長期にわたり首相ポストを占めた例はない。

と、このように振り返ってきましたが、あなたにとって今年2018年の最大の事件は何だったでしょうか?

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