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「Innovations Bridge」は、ロシアのタタルスタン共和国・カザン発のベンチャーキャピタル「Pulsar Venture Capital」、東京の「スカイライトコンサルティング」、サンクトペテルブルクを拠点とする日露ITコンサル「SAMI」が共同で設立したもの。4月11日、カザンで開催された「ロシアベンチャーフォーラム」では「Innovations Bridge」の設立に関する覚書が交わされ、調印式にはタタルスタン共和国のルスタム・ミンニハノフ大統領も同席した。
「Japan Bootcamp」の構想・運営に携わり、自身も同行したSAMIの牧野寛代表は言う。
牧野氏「ロシア側は日本に対して良いイメージをもっているので、日本市場に興味はあっても、具体的に何から始めればいいのかわからない、という場合が多いです。ロシアのスタートアップは世界的に注目を浴びていますから、海外から投資家がロシアまで視察に来てくれる機会も多く、スタートアップ側がその状況に慣れてしまいます。でも、私たちは『日本という新市場を開拓するには、自分達で時間を割き、実際に見て、理解する必要がある』と考えているので、そのきっかけを提供する意味で今回のプログラムを組みました。ロシア企業で、単独で日本へ行くところは今までも何社かありましたが、私たちのように間に入って仕組みを作り、ある程度の数の企業を一気に送りこむ、というのは今までになかった試みだと思います。」
成果について牧野氏は「ロシア側としても、実際に日本に進出するにあたって価値のあるネットワークが形成できたと思います。今回、こういったひとつのプログラムを完成させることができたので、今後は年に2、3回定期的に開催し、他のスタートアップ支援組織とも協力して参加者の幅を広げたいと思います。相互の動きが重要ですから、引き続き、日本企業のロシア訪問も支援していきます」と話している。
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