INF全廃条約に関する米国の行動は世界の安全保障を揺るがし、軍拡競争を再開させる=プーチン大統領

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ロシアのプーチン大統領は、米国の中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱に関する一方的な決定をめぐる状況について公式声明を表した。プーチン大統領は、米国のこの決定は抑えることのできない軍拡競争を引き起こし、全世界の国々にリスクをもたらすと述べた。

またプーチン大統領は、米国のINF全廃条約からの離脱は、極めて深刻なかたちで世界の状況を複雑にしたと語った。

大統領はまた、ロシアはINF全廃条約に関する自国の義務を放棄してはいないが、状況の変化に対応せずにはいられないと指摘した。

プーチン大統領によると、ロシアで同様のミサイル開発が完了するまで、潜在的な脅威は、最新ミサイルシステム「X-101」、超音速ミサイル「キンジャール」、巡航ミサイルシステム「カリブル」、超音速ミサイルシステム「ツィルコン」などの既存の兵器によって排除される。

プーチン大統領は、国防省、外務省、対外情報庁に対し、米国の中距離および短距離ミサイル開発に関する動きを注視するよう指示した。

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米国、新型ミサイル開発へ INF全廃条約失効で
INF全廃条約は1987年に旧ソ連と米国の間で締結されたもの。両国は、中・短距離範囲での地上基地の弾道および巡航ミサイルのすべての複合体の廃棄に義務を負っていた。

同条約の効力発行から30年が経過した2018年の10月、米国のトランプ大統領はロシア政府が条約に違反しているとして米国のINF全廃条約からの離脱を表明した。しかし、米国からはそのような事実を証明するものは提示されなかった。

2019年、こうした米国の行動に対しロシアは、INF全廃条約への加入を停止した。

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