貿易戦争以上のもの:いかに韓国は日本を追い抜こうとしているか

© AP Photo / Ahn Young-joon貿易戦争以上のもの:いかに韓国は日本を追い抜こうとしているか
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日本に追いつき追い越す。韓国人の大多数が抱く夢だろう。歴史的な対立と、日本の「東アジア最大の発展国」の称号を受け入れられない気持ちが、長い時間をかけてこのような雰囲気を醸成してきた。ソウルは、心理的に東京のリーダーシップを認めたことはなかったが、時として、かつての支配国のルールに従うことを余儀なくされた。それ以外に発展の道はなかったからだ。

今日、明らかに、韓国はこれ以上妥協するつもりはなく、最後まで自国の歴史的正当性に関する見解を押し通すつもりである。これら思想を実現する方法は、日本経済への依存から脱することにあると韓国は見ている。韓国がそれをどのように行うか、スプートニクが取材した。

韓国が日本を追い抜ける分野は?

昨年、韓国はエレクトロニクス製造で世界3位(1位2位は中国とアメリカ)となり、日本を追い抜いた。韓国の半導体輸出は1,267憶ドルで、これは輸出全体の20.9%、またGDPの7.8%に相当する。しかしサムソン社の母国である韓国では、全てを自国で製造しているわけではなく、半導体は27%、ディスプレイ45%、化学繊維52%と、構成部品の多くを外国メーカーに依存している。

世界中で有名な自動車や家電の製造、造船でさえ、韓国企業の自給率は60%を下回っている。

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韓国の日本への依存度は?

毎年、韓国は多くの日本製品を輸入しており、その規模は輸出額を241億ドル上回っている。韓国にとってこれに匹敵する貿易パートナーは、炭化水素の主要な供給国であるサウジアラビア、カタール、クウェートくらいである。もう一つの重要な貿易パートナーであるドイツとの貿易赤字はこの半分程度である。

また2018年の日本の生産資材、部品、設備は371億ドルで、日本から韓国への輸入量の68%を占めている。しかも多くの品目で、日本は重要な供給国の一つなのである。例えば、自動車および船舶の部品加工機は30%、金属切削機40%、自動車および航空機用カーボンプラスチック70%といった具合に。

他国で調達可能なのだろうか?

問題は、48の重要な品目(繊維、化学製品、車両部品など)に関して、韓国の日本への依存度が平均96.5%にも上ることだ。他国でこれより高い値段で購入できるものもあるが、ほとんどは代替不可能である。

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また最初に日本の輸出規制の対象となったフッ化水素、その他資材がまず半導体分野に影響を与えたとなると、韓国がホワイト国から除外されれば、韓国のほぼ全ての産業が脅威に晒されることになるだろう。

東京の好意を当てにしないためには、そもそも韓国はその可能性は信じていないのだが、韓国は100を超える主要製品の代替を見つけなければならない。20品目に関しては1年以内、80品目は5年以内に。

具体的にどのように行うのか?

韓国はあらゆる面で自国製造企業の競争力を高めたいと思っている。次の措置が考えられる:

  • 企業/需要家とサプライヤー間の新たな協力モデルの構築
  • 民間製造業界と投資への全面的な支援
  • 世界レベルの資材・部品・設備の製造に特化した企業の成長奨励

どれくらい費用がかかるのか?

今後10年で少なくとも65億ドルの追加研究予算が拠出される予定である。その内容としては、

  • 一つのシリコン結晶にプロセッサーとメモリーを搭載する次世代スマート半導体の製造技術開発(16億ドル)
  • ディスプレイのイノベーション製造工程開発用プラットフォーム構築(4億ドル)
  • 材料生産のイノベーション技術開発(42億ドル)
  • 生産設備のスマートシステムにおけるイノベーション(6億ドル)

以上が挙げられ、ソウルは、この方法で日本への経済依存から脱却できれば、完全に元は取れると考えている。

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その他、計画されていることは?

先週、韓国議会は既に今年の追加予算を採択し、日本からの輸入依存度削減に2億3千ドルを拠出することが決定された。長期的には、以下も予定されている:

・重要な技術獲得するために必要な企業の合併吸収実現に21億ドル以上の国家支援

・韓国製品の強力なサプライチェーンを確保するための財源240憶ドル、さらに特別支援に50億ドル。

近く、日本の輸出規制の影響を受けた企業を対象とした、政府の資材・部品調達支援センターが活動を開始する。必要な許認可の迅速な発行、代替サプライヤー探し、生産基盤への投資などの支援を行う。

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