韓国では南東部のテグ広域市を中心に新型コロナウイルスの感染者が急増している。22日の時点で感染者は433人だったが、23日の発表では556人に拡大した。テグ広域市だけで新たに93人の感染が確認されたほか、東部の慶尚北道では20人が感染した。現時点で6千人以上の検体が検査に回されている。
テグ広域市で新たに感染が確認された人のうち75人は宗教団体「新天地イエス教」の関係者。「新天地イエス教」はイ・マンヒ氏によって1984年に創設された新興宗教。教祖は地上に再来したイエス・キリストの権化と信じられている。信者数は世界中に約20万人とされる。現在、韓国では新型コロナウイルスの感染306症例が新天地イエス教に関連している。
イスラエルでは22日、韓国からの旅行客が新型コロナウイルスに感染していることが発覚し、感染症の緊急対策本部が設置された。韓国の旅行客はエルサレムやネタニヤ、ティベリアス湖、死海などを観光。帰国後の検査で9人が新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。こうした事態を受けてイスラエル政府は日本と韓国に滞在歴のある人に対し、2週間の隔離措置を実施することを決めた。
新型コロナウイルスはイタリアでも感染が拡大している。現時点で79人がウイルスに感染し、そのうち2人が肺炎で死亡した。