会合でOPECプラス参加国の閣僚らはすでに実施した減産の効果や、参加国による減産の実施状況、および今後の方針について協議を行った。会談の結果、OPECプラスは5月と6月にかけて合意していた日量970万バレルの減産を7月末まで継続することとした。
OPEC参加国は合わせて608万バレル、OPEC+参加国は361万バレルの減産で分担を合意した。これとは別にサウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、オマーンは追加で日量にして約120万バレルの減産を行う。イラクやカザフスタン、ナイジェリアなど、合意済みの協調減産を実施していない「成績不良」の参加国については、その減産量を7月から9月に引き継ぐこととなった。
OPECプラスによる減産合意を受けて米国のダン・ブルイエット・エネルギー相はツイッターに投稿し、「重要な合意が達成されたことを歓迎する」と記した。
I applaud OPEC-plus for reaching an important agreement today which comes at a pivotal time as oil demand continues to recover and economies reopen around the world.https://t.co/Z47PT8uqtp
— Dan Brouillette (@SecBrouillette) June 6, 2020
会合のコミュニケではOPECプラスに参加していない産油国に対し、原油市場の安定に向けて「相応の貢献」を行うよう呼び掛けている。
OPEC参加国はOPECプラスの閣僚らによるモニタリングの会合を2020年12月まで毎月実施する方針を固めた。次回のモニタリング会議は7月18日に予定されている。
次回のOPEC会合はオーストリアのウィーンで11月30日に開催される。OPECプラスの会合はその翌日に同じくウィーンで開催が予定されている。
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