研究が行なわれるきっかけは、2009年に欧州のいくつかの国々で感染が流行した際に、季節性の風邪の流行とともに、秋になってH1N1亜型ウイルスの拡大が鈍化したことが報告されたことにある。
医療データの分析と細胞の培養実験の実施で、米国ニューヘブン市のイェール大学医学部の研究者らは、ライノウイルスがA型ウイルスの拡大を防止しているという結論に達した。
ある病原体が他の病原体の増殖を抑制する際にウイルスの干渉が現われることは以前から知られていたが、しかし、この感染因子の組み合わせについては、はじめて記録がされた。