ナショナル・インテレスト誌は、現在、双方にとって切迫した問題は連絡チャンネルと安全保障分野の安定強化と指摘している。なぜなら本質的に戦争はNATO、ロシアのいずれも望んでいないからだ。
記事の筆者らは、この4か月間、起こりうる紛争を回避する作業に取り組む専門家グループが存在することを指摘している。ロシア、NATO、EUの代表らによるグループは「複雑で不穏な」関係をポジティブに発展させうる実践的な措置を話し合っている。特に専門家らは政治化と軍人らのコンタクトを強化し、公の海域、空域での相互行動のルールを構築し、バルト三国付近での安全な相互行動のための信用強化を行う必要性に重点を置いた。
この他、専門家らは、新型兵器の開発、軍事演習の制限といった方向性で透明性を強化することで紛争につながるリスクは無くすことが可能だと断言している。
今、対立が起きるとすれば偶然の事態以外原因とはなりえない。ロシアもNATOもこうした不慮の事態を防ぎたいと思っている。専門家らは今の時点で関係の完全なリセットは不可能であるものの、ディスカッションをしようという雰囲気は徐々にポジティブな方向へ向かって動き始めていると強調した。