「2」の並びはパンデミックの前触れ?
2020年の初めを振り返ってみると、あまり注目されていなかったものの、2の数字がきれいに並ぶ日「2020年2月22日(22.02.2020)」がある。
「全世界にとって最も危険な日とは、数字の2が5つそろう日」という予言の響きはいいが、世界がパンデミックのことを認識したのは2019年12月。2020年2月頃からパンデミックが我々の生活に直接影響を与え、初めてのロックダウンの導入のために各国が徐々に「閉めて」いったといっても過言ではないだろう。しかも2020年12月22日(22.12.2020は、同じく2が5つそろう日)には、何も異常なことは起きていないようだ。ということで、予言は置いておいて、より正確な物事の話に移ろう。
経済の動き
2019年から2020年に関する予測の第一人者は、サクソバンクであることは疑いようがない。
- 米国大統領選で民主党が勝利する。(驚くべきことに、2020年初頭には民主党の勝利の可能性はそれほど高いものではなかった。米世論調査企業「ギャラップ」によると、トランプ氏の評価は2月に過去最高に達している。)
- スウェーデン・クローナの急騰(この現象は、スウェーデンの異常なパンデミック対策の影響によるもの)
- ドルの切り下げ(ドルが安値に「沈んだ」のは2018年3月以来)。
技術革新
今日では、技術の発展は当然のこととして受け止められている。スマートフォンは毎年アップグレードされ、米電気自動車メーカー「テスラ」では新たな動き、国際宇宙ステーションへのロケット打ち上げ。そう、SF小説を数多く世に出した作家ウェルズの作品に描かれている個人用の恒星船のような奇妙な機械は日常生活に登場していないが、2020年のテクノロジーは間違いなく予言者の予想を越えている。
そしてITと通信業界だけが、パンデミックの数ヶ月の間新たなレベルへと飛び立った。まず手始めに、オンラインサービスとアプリが進化した。これらは隔離期間中、人々にとってさらに身近な存在となった。
また、オンライン通話やビデオ会議を提供する米Zoomは、「コロナ時代」において通信業界で絶対的なリーダーとなった。オンライン会議なしの生活は、もはや想像できないものとなっている。
あとは、5G技術の開発に仮想通貨の進化。この2つは2020年に進化したということだけではなく、実際の生活で当たり前のものとなっている。
自然と気候
企業の営業規制、国境閉鎖、それに伴う景気の悪化。これらすべてが、我々一人一人の個人の予定を台無しにし、計画を変更せざるを得なくなった。
2020年の初めに願っていた唯一のポジティブなこととは、交通機関や産業を止めることで地球に与えた小さな安らぎだった。そう、新型コロナウイルスは地球上の生活を変更させている。しかし、中国を初め世界各国がロックダウンや企業活動の一時停止を導入したのにもかかわらず、自然災害は増えている。研究者らは、自然災害の増加の原因は温暖化にあると指摘している。