この2034個の恒星のうち117個は、太陽から100光年以内の比較的近い距離にある。学者たちは、研究のために選ばれた恒星の周りを回っている惑星に知的生命体が存在した場合、1715個の恒星から「エイリアン」の天文学者たちが、人類文明の開花期である1万年~5000年前に地球を検出していた可能性があると考えている。また今後5000年間で、さらに319個の恒星系が地球を観測できる位置関係になると試算した。
論文の共著者で天文学の教授のリサ・カルテネッガー氏は「太陽系外惑星の観点からみると、エイリアンは私たちだ」と述べ、「地球は太陽の光を定期的に覆い隠しているため、どの恒星が地球を見るための正しい観測ポイントを持っているかを知りたかった。なぜなら恒星はダイナミックな宇宙空間を移動しており、この観測ポイントは生じたり失われたりするからだ」と語った。
学者たちはカタログを作成するために、欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた宇宙望遠鏡「ガイア」による星の観測データを使用した。このデータを用いて、どの恒星が地球のトランジットゾーンに出入りするかや、その期間を判断した。
2034個の恒星カタログには、最近発見された7つの太陽系外惑星も含まれている。学者らによると、これらの惑星は、その恒星の所謂「ハビタブルゾーン」内に位置している。すなわち、これらの惑星には液体の水が存在する可能性がある。
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