チャイコフスキーの名作誕生の理由を明かす特別公演、クリスマスイブに開催:フォン・メック夫人とは?

© 写真 : The von Meck Foundationチャイコフスキーとフォン・メック夫人 
チャイコフスキーとフォン・メック夫人  - Sputnik 日本, 1920, 13.12.2021
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今年のクリスマスイブ、12月24日に、埼玉県所沢市で舞台「チャイコフスキーダイアログ〜フォン・メックと交わした1220通の手紙〜」が開催される。朗読、オーケストラ、バレエの全ての要素を取り入れた全く新しい舞台だ。さらに、チャイコフスキーが生きた時代の貴重な資料を交えた演出が用意されている。多角的なアプローチでロシアの偉大な作曲家の真実に迫る、日本で初めての試みだ。
三大バレエ「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」を作曲したチャイコフスキーの名前は日本でもよく知られている。そんな彼の作曲活動を資金面で援助し、励ましの手紙を送り続けたのが、ロシア有数の鉄道王の未亡人、ナジェジダ・フォン・メック夫人である。チャイコフスキーとフォン・メック夫人は、実際には一度も会うことなく、14年間にわたって手紙をやりとりし続けた。
公演プロデューサーのアンドレイ・オルロフさんは、ロシア出身のバレエダンサーとして日本でバレエの指導を行うほか、日本人が、バレエの技術以外にも、総合的なバレエ教育を受ける機会をもち、バレエに欠かせない教養を身に付けられるよう様々な活動を行っている。
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チャイコフスキーの楽曲に長年親しんできたアンドレイさんは、ロシアでチャイコフスキーとフォン・メック夫人の残した手紙の朗読イベントが多数開催されていることを知り、これを発展させて、日本人が知らない秘められた歴史を紹介することにした。
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アンドレイさん「2人の手紙を読んだときに、2人の歴史や記憶、素晴らしい曲ができるきっかけとなるやりとりを見つけました。チャイコフスキーのような優れた才能をもつ人の近くには、フォン・メック夫人のように彼を理解し、応援してくれる人が必要だと感じたのです。チャイコフスキーにとって、フォン・メック夫人はミューズのような存在でした。手紙の内容は日本語で伝えることにはなりますが、ロシア語の言い回しやニュアンスも大事にしていきたいと思っています。音楽・バレエが好きな人、歴史に興味がある人、作品からインスピレーションを得たい人、チャイコフスキーに興味がある人など、たくさんの方に来てもらえればと思います。」
公演は12月24日18時半から、所沢市民文化センター・ミューズアークホールで行われる。公演の詳しい内容や会場・ライブ配信チケットの詳細はこちらの特設サイトから。会場ではクリスマスバレエマーケットや、バレエ写真家マーク・オリッチ氏の展覧会も同時開催される。
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