ロスコスモス: 「ロシアの新たな宇宙ステーションは地球のフォローに役立つ」

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独占記事
モスクワで開催された国際軍事・技術フォーラム「アールミヤ-2022」で、ロシアの新しい宇宙ステーションのレイアウトが初めて一般に公開された。通信社「スプートニク」のインタビューにステーションの設計エンジニアであるマルガリータ・シドロワ氏は、その独自の軌道のおかげで、同ステーションは地球の表面全体を、より広範かつ詳細に調査し、地上で発生するすべての自然現象をモニタリングできるようになると語った。
同氏によると、ステーションの最初の図案設計は終了しており、軌道の傾斜と高度の選択が決定されたという。また、ISS(国際宇宙ステーション)のロシアのモジュール「ザーリャ」で行われているような、ステーション全体の制御機能を持つ新ステーション用の最初のモジュールも準備されている。まさにこのコンパートメントが最初に宇宙へ送り出され、ロシアの新しい宇宙ステーションの基礎となる。新しいステーションには、合計6つのモジュールが想定されている。第1段階では、同ステーションは、科学・エネルギーとハブ、ベース、ゲートウェイの4つのモジュールで構成されることになる。第 2 段階では、ターゲットとプロダクション、そしてサービスプラットフォームの 2つのモジュールが追加されるとマルガリータ・シドロワ氏は述べている。
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同氏によれば、新しいステーションでは、ISS のロシアのセグメントと比較して、視界ゾーンが著しく増加されるという。こうした点は非常に重要と言え、それは、新ステーションの主要な課題が、地球上で生じるあらゆる事態を観測し、それに対処する能力を得ることにあるためだと、設計エンジニアは説明した。同氏は通信社「スプートニク」のインタビューに、「地球の観測は重要だ。新ステーション は、設定された軌道のおかげで、極周辺の領域でも観測が可能となる。ISSは我が国の全領土を観測することもできなかった。新ステーションによって、軌道上から地球上のほぼ全域を調査することが可能になる。このステーションによって、氷河の融解の観測や火災の監視・防止が可能になる。特にロシアの接近が困難な場所。 今日の問題は、それらをすぐに発見できず、気付くのがかなり遅れるということだ。新ステーションは、地球と、そしてもちろんロシアの『健全さ』をより綿密に監視するのに役立つ。また、ステーションは複雑な地質調査を可能にする。たとえば、新しい鉱床の調査だ」と語った。シドロワ氏によれば、ロシアがISSを離れる頃には新ステーションの操業が開始される見込みだという。
通信社「スプートニク」は以前、ロシアは、自国の宇宙ステーションの操業まで、ISS でのプレゼンスを維持する準備があると報じている。
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