ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

米英独仏、IAEAの専門家にザポリージャ原発を早期に訪問するよう呼びかける

© Sputnik / メディアバンクへ移行米英独仏、IAEAの専門家にザポリージャ原発を早期に訪問するよう呼びかける
米英独仏、IAEAの専門家にザポリージャ原発を早期に訪問するよう呼びかける - Sputnik 日本, 1920, 22.08.2022
サイン
米国、ドイツ、フランス、英国の首脳らは、ザポリージャ(ザポロジエ)原子力発電所周辺での軍事的自制と、国際原子力機関(IAEA)の専門家の早期訪問を呼びかけた。ドイツ内閣のステフェン・ヘベシュトレイト氏の公式代表が発表した。
発表によると、21日午後、ドイツのオラフ・ショルツ首相は、米国のジョー・バイデン大統領、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と英国のボリス・ジョンソン首相と国際情勢について話し合った。
「4人の首脳らは、ロシアの侵略に対する防衛のためのウクライナへの支援が長期的に継続されることに合意した。彼らはまた、ウクライナのザポリージャ原子力発電所の状況についても話し合い、その地域での軍事的自制と、IAEAの専門家による早期訪問を求めた」
8月19日、ロシアは国連安全保障理事会で、ザポリージャ原子力発電所でのウクライナの挑発に関する書簡を配布した。
ザポリージャ原発、ロシア軍 - Sputnik 日本, 1920, 16.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
IAEA使節団をキーウ経由でザポリージャ原発へ派遣することは危険=露外務省
これより前、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日、マクロン大統領と今年5月末以来約3か月ぶりに電話会談し、ウクライナ南部のザポリージャ原発へのIAEAの視察団を派遣することの重要性で一致していた。
ザポリージャ原発はドニエプル川左岸に位置する。2月のロシアのウクライナにおける特殊軍事作戦の開始直後からロシア軍の統制下となっており、ドニエプル川を挟んでウクライナ側と対峙する最前線に位置している。露国防省によると、ザポリージャ原発は7月下旬から8月にかけて複数回にわたってウクライナ側からの砲撃を受けていた。
ロシア側は一連のウクライナ側の原発への攻撃を「核惨事をもたらしかねない原子力テロ」と呼び、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長による公平な調査と報告を求めている。
関連ニュース
ザポリージャ原発で事故発生の場合、放射能はバルト諸国とスカンジナビアを覆う=露国防省
ゼレンスキー大統領とグテーレス事務総長とトルコのエルドアン大統領 ザポリージャ原発情勢を討議
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала