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米海軍、インド太平洋地域の仮想紛争への準備不十分=元米海軍将校
米海軍、インド太平洋地域の仮想紛争への準備不十分=元米海軍将校
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米国は今や二重戦線を放棄し、総力を中国の脅威に集中させなければならない。元米海軍少将のチャールズ・ウイリアムズ氏がThe Hillへの寄稿文の中で主張した。ウイリアムズ氏は、現在の米海軍は数の上で中国に劣り、米国には全ての基地を維持するだけの資金はないため、米海軍そのものは再編成を迫られていると指摘する。 2022年9月19日, Sputnik 日本
2022-09-19T15:40+0900
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ウイリアムズ氏は、米海軍の現在の艦船保有数は296隻だが、そのうち39隻は退役対象にあると指摘。一方の中国海軍は355隻から構成され、近いうちに420隻まで増強が予定されている。さらに米軍の準備態勢はわずか67%であり、インフラ維持率は50-70%に過ぎない。このような状態の軍事インフラでは米国の国益を十分に守ることはできないとウイリアムズ氏は強調する。ウイリアムズ氏によると、米海軍インフラの戦闘準備能力を完全に維持するには毎年およそ1650万ドル(約23億7千万円)が必要になるが、現在の予算額はわずか500万ドル(約7億1744万円)にすぎない。その結果、米海軍基地の多くのインフラはすでに役に立たなくなっている、という。一刻も早く米海軍基地の再編成にとりかかることが必要だと同氏は主張。不要インフラは閉鎖し、必要なインフラは完全な態勢に整え、新規艦船の導入にとりかかるべきだという。ウイリアムズ元米海軍少将は、これまで挙げた問題は米海軍だけではなく、米国の軍備全体に言えると指摘する。そのためインド太平洋地域で高まる紛争危機を背景に、米国は迅速に然るべき軍事改革を進める必要があると分析する。インド太平洋地域の情勢は確かに一層緊張を増している。スプートニク通信が以前取り上げたように、中国も情勢悪化に懸念を抱いており、そのため中国軍は、米国軍艦が台湾海峡を通過以来、起こり得るあらゆる挑発を防止するため厳戒態勢に置かれている。関連記事
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米海軍、インド太平洋地域の仮想紛争への準備不十分=元米海軍将校
2022年9月19日, 15:40 (更新: 2022年9月19日, 16:35) 米国は今や二重戦線を放棄し、総力を中国の脅威に集中させなければならない。元米海軍少将のチャールズ・ウイリアムズ氏がThe Hillへの寄稿文の中で主張した。ウイリアムズ氏は、現在の米海軍は数の上で中国に劣り、米国には全ての基地を維持するだけの資金はないため、米海軍そのものは再編成を迫られていると指摘する。
ウイリアムズ氏は、米海軍の現在の艦船保有数は296隻だが、そのうち39隻は退役対象にあると指摘。一方の中国海軍は355隻から構成され、近いうちに420隻まで増強が予定されている。さらに米軍の準備態勢はわずか67%であり、インフラ維持率は50-70%に過ぎない。このような状態の軍事インフラでは米国の国益を十分に守ることはできないとウイリアムズ氏は強調する。
ウイリアムズ氏によると、米海軍インフラの戦闘準備能力を完全に維持するには毎年およそ1650万ドル(約23億7千万円)が必要になるが、現在の予算額はわずか500万ドル(約7億1744万円)にすぎない。その結果、米海軍基地の多くのインフラはすでに役に立たなくなっている、という。一刻も早く米海軍基地の再編成にとりかかることが必要だと同氏は主張。不要インフラは閉鎖し、必要なインフラは完全な態勢に整え、新規艦船の導入にとりかかるべきだという。
ウイリアムズ元米海軍少将は、これまで挙げた問題は米海軍だけではなく、米国の軍備全体に言えると指摘する。そのためインド太平洋地域で高まる紛争危機を背景に、米国は迅速に然るべき軍事改革を進める必要があると分析する。
インド太平洋地域の情勢は確かに一層緊張を増している。スプートニク通信が以前取り上げたように、中国も
情勢悪化に懸念を抱いており、そのため中国軍は、米国軍艦が台湾海峡を通過以来、起こり得るあらゆる挑発を防止するため厳戒態勢に置かれている。