インフラ破壊が第2の戦場に ウクライナの手綱を握る西側諸国

© Sputnik / Elena Ivanova / メディアバンクへ移行8日早朝、爆発によって起こったクリミア大橋の火災
8日早朝、爆発によって起こったクリミア大橋の火災 - Sputnik 日本, 1920, 09.10.2022
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中国・黒竜江大学の露中東方戦略協力共同イノベーション活動研究センターでチーフエキスパートを務めるマ・ヨウジン氏は、ウクライナをめぐるロシアと米国を筆頭とする西側諸国の対立について、今後は前線だけでなくインフラの破壊工作なども重要な戦場となるとの認識を示した。

「西側諸国の言葉はいつだって信用がない。いつもダブルスタンダードがあるからだ」

マ氏はこのように述べ、西側が「インフラを壊さない」と確約しても実際には紛争初期から破壊行為は行われ、こうした言葉に今や意味はなくなっていると指摘する。
また、マ氏によると、特殊軍事作戦の開始からこれまでの半年間、見えやすい前線に注目が集まっていたが、今後は後方補給やインフラという側面が重要になってくるという。それはすでに、パイプライン「ノルドストリーム」の破壊工作やクリミア大橋の爆発などで現実のものとなりつつある。
爆発による火災の消火にあたるヘリコプター - Sputnik 日本, 1920, 08.10.2022
クリミア大橋爆発、死者3人 FSB元長官「ウクライナの計画的犯行」
さらに今後、駅や線路、道路などが攻撃の対象となる可能性がある。一般的に戦争というのは敵の殲滅を目的に行われるものであるが、戦闘部隊の撃破だけが目的ではないからだ。
米国や西側諸国の支援が増加するにつれ、彼らの間接的な参戦者としての性格が明確になっていき、実態的な力が大きくなる。このように見ると、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの交渉を拒否しているのは、ウクライナの選択ではなく、米国など西側諸国の決定なのだとマ氏は指摘する。
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