プーチン大統領、原子力めぐる過度な政治化の危険性を指摘 IAEA事務総長と会談

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プーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 12.10.2022
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、サンクトペテルブルクを訪問中の国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長と会談した。会談の中でプーチン大統領は、世界では原子力をめぐり過度で危険な政治化が進んでいると指摘し、こうしたレトリックを抑えなければならないとの認識を示した。
プーチン大統領は、ザポロジエ原発をめぐる西側諸国の動きなどを念頭に、グロッシ事務総長に対し次のように述べている。

「今日、原子力活動をめぐる全ての事象に過度で危険な政治化の要素がみられます。荒れ狂うような複雑な世界情勢のなかですが、あなたのご尽力のもと、こうしたレトリックを抑え、原子力分野での我々の活動や協力を通常の状態に戻せればと期待します」

また、プーチン大統領はザポロジエ原発の安全性をめぐる状況について議論するようグロッシ事務総長に提案。「ロシアはすべての問題の解決についてオープンだ」と述べた。
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ザポロジエ原発はドニエプル川左岸にある欧州最大級の原発。原発が位置するザポロジエ州は、住民投票や一連の法的手続きを経て、今月初めに歴史的祖国ロシアへの復帰を果たしている。ロシア国防省によると、原発は7~8月にかけて複数回にわたってウクライナ側からの砲撃を受けている。
ザポロジエ原発では9月初旬、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が率いる調査団が査察に訪れた。調査後にIAEAが発表した報告書では、原発へ砲撃があったことは記載されているが、「誰が行ったか」については明記されていなかった。これについて露外務省のザハロワ報道官は、IAEAの調査団に欧米諸国が圧力をかけ続けていると指摘していた。
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