ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

ザポロジエ原発、ロシア基準に基づいた運転に移行

© Sputnik / Konstantin Mihalchevskiy / メディアバンクへ移行ザポロジエ原発
ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 14.10.2022
サイン
ザポロジエ州エネルゴダル(エネルホダル)市にあるザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、ロシア基準に基づいた運転に移行した。同市のアレクサンドル・ヴォルガ市長が、ロシアメディアに明らかにした。
ヴォルガ氏は、ロシア大統領令によりザポロジエ原発の運営が「ロスエネルゴアトム」社(ロシア国営原子力企業「ロスアトム」の子会社)に委ねられ、同原発はロシアの管理下に置かれたことに言及した。
「ロスエネルゴアトム」社はザポロジエ原発について、まもなくすぐにロシアの燃料に切り替わると発表した。現在の燃料を使い切った後に切り替わるという。
ロシアのプーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 10.10.2022
ウクライナでの露特別軍事作戦
ロシアはウクライナの軍事、通信、エネルギー関連施設への攻撃を行った=プーチン大統領
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は先に、ロシアおよびウクライナとの協議の結果、原発の安全地帯設置に近づくことができたと表明した。同氏は原発の状況について、容認できないと述べた。
ザポロジエ原発は、ウクライナ側からの砲撃を受け、独自のニーズを満たすためにディーゼル発電機に切り替えた。6基の原子炉はすべて停止しており、発電はしていない。「エネルゴアトム」社はロシア側からザポロジエ原発と電源をつなぐ技術的な可能性はないと伝えたが、ロシア側はそのような課題に取り組んでいる。
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