韓国、大統領の「職場復帰命令」に数千人が抗議
© Jeon Heon-Kyun韓国、大統領の「職場復帰命令」に数千人が抗議
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トラック運転手らのストライキが長期化している韓国では、大統領の「職場復帰命令」を受けて、労働組合員数千人が抗議行動を起こしている。連合通信が伝えた。
これより前、労働組合「貨物連帯」の組合員数千人が、最低賃金制度の恒久化を求めてストライキを開始した。このストライキにより、製鉄業界や建設業界の供給に大きな混乱が生じており、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は憲法に従い、ストの参加者らの職場復帰を求める業務開始命令を発令した。
その後、ソウル地下鉄のおよそ1万3000人の労働組合員もストライキを宣言。連合通信によれば、組合員3500人ほどがソウルに隣接する義王(ウィワン)市の陸内コンテナ基地に集まり、抗議行動を行い、政府は1500人規模の警察官を投入したとのこと。また1000人ほどが、現代製鉄の唐津(テンジン)製鉄所に集結した。
🇰🇷 #Korea Mass demonstration in support of truckers in Korea⚠️☝️
— dana (@dana916) December 4, 2022
💬 The South Korean government has raised fares for truckers, bringing them to the streets of Seoul. The workers are on strike and stand for the return of the old standards. The government is asking them to return pic.twitter.com/Ae3nhWn2Ag
このほか、ストライキは、仁川(インチョン)、光州(クァンジュ)、済州(チェジュ)島などにも拡大している。連合通信が伝えるところによれば、ストライキは現時点ですでに総額3.5兆ウォン(およそ3622億円)の製品供給に影響を及ぼしている。韓国では6月にも同様のストライキが発生し、1週間で一連の業界に1.6兆ウォン(およそ1656億円)の損害を出した。その後、韓国国土交通部と「貨物連帯」は最低賃金保証の延長と燃料補助金及び支援拡大の見直しで合意していた。
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