【解説】米国がウクライナに高精度「スマート爆弾」の提供を計画 スマート爆弾とは何か いつ初めて使用されたのか

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米国とその同盟国らは2022年の初めから今までにウクライナに対して400億ドル(5兆4000億円超)以上の軍事支援を提供した。ロシア政府はウクライナへの武器供与について、ウクライナにおける紛争を今後さらにエスカレートさせるものだと幾度も警告してきた。
ワシントンポスト紙の報道によれば、ホワイトハウスはロシア軍の拠点を撃破する目的で、無誘導空爆を高精度の「スマート爆弾」に変身させる高度な電子機器をウクライナに提供しようとしている。では一体、このスマート爆弾とは何なのだろうか?

スマート爆弾とは?

スマート爆弾は別名「誘導爆弾(PGM)」。制御、誘導システムを備えた航空爆弾で、敵に対してより高い精度を達成し、巻き添え被害を最小限化し、敵軍の殺傷を高めるように設計されている。
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初めて使ったのはいつか?

米空軍(USAF)が初めてPGMを使用したのは、第二次世界大戦中のこと。1944年7月、米空軍はいわゆるVB-1 AZON爆弾を使った一連の軍事作戦を西欧とビルマで実施した。
弾薬は従来型の450キロの無誘導爆弾で、船尾に無線で操縦するスタビライザーのリングが取り付けられていた。
戦闘機B-24に搭乗のオペレーターは爆弾の飛行を爆撃照準器を通して追跡しながら操作していた。
VB-1 AZONは第二次世界大戦が終焉に近づくにつれて、それよりはるかに性能の優れたRAZONに取って代わられるようになったが、これを米国が第二次大戦中に使うことはなかった。

スマート爆弾(PGM)の仕組み

PGMとは制御・誘導装置を装備した空爆用爆弾。中には、誘導装置に追加して小型のロケットモーターを搭載のPGMもあり、そのおかげで航続距離も飛行制御も向上している。
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PGMは通常、3つの主要部分から構成される。1つが爆発物を発射する兵器、2つめがPGMを制御する誘導装置、3つめが誘導信号への敵から妨害を防ぐ妨害防御装置。

PGMの種類

無線コントロール誘導型
テレビ誘導型
赤外線誘導型
レーザー誘導型、平均誤差半径は10メートル以下
GPS受信機で精密度が向上したもの (JDAM) 、平均誤差半径は約10メートル

スマート爆弾は米国のどの企業が製造?

スマート爆弾はレイセオン・テクノロジーズ・コーポレーションとボーイング統合防衛システムをはじめとする大手武器メーカーが製造している。
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米スマート爆弾の気になるお値段は?

誘導弾の製造ともなるとそう安くはできない。例えば、世界最先端の誘導爆弾に数えられる米国製のGBU-27ペイブウェイIIIは11万ドル(1503万円)で売られている。
無誘導爆弾をスマート爆弾に変換するための高度な電子機器を米国がウクライナに供給する構えだというのは、どうやら、ロシアが2月24日に開始したウクライナでの特殊軍事作戦を続行していることと関係があるようだ。米国とその同盟国に対してロシアは、ウクライナへの武器提供はこの紛争をさらに悪化させると幾度も繰り返し警告してきている。
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