どうなる2023年?

© Sputnik / Murad Orudzhev / メディアバンクへ移行2023年のイルミネーション
2023年のイルミネーション - Sputnik 日本, 1920, 05.01.2023
2023年の出来事がどのように展開するのかは、2022年の主要なトレンドであるロシアとウクライナの紛争、台湾情勢、西側と中国の緊張、継続する経済の混乱、気候変動が誘発する要因に大きな影響を受けるだろう。残念ながら、これらの兆候に緩和の兆しは見えない。2022年11月にインドネシアで開催されたG20サミットでは、バイデン大統領と習近平主席の初の対面会談が行われ、米中間の新たなコミュニケーションへの期待が生まれた。2023年は、おそらく両国とも、競争が対立に発展するのを防ぐために力を尽くすだろう。このほかにも、2023年は歴史的とも言える政治イベント、文化・スポーツイベントも目白押しだ。
2023年の主要イベントの中でも、歴史的と呼ぶにふさわしいイベントがひとつある。それは5月6日に行われるチャールズ3世の戴冠式だ。英国の戴冠式は1953年6月2日のエリザベス2世以来で、21世紀に入ってはじめてとなる。2022年9月8日にエリザベス女王が亡くなった後、息子のチャールズ皇太子が73歳で「チャールズ3世」として国王に即位した。戴冠式は、新国王自身の指示で、過度に豪華にはならないとみられる。英国は高インフレに見舞われており、過度な国費の支出は国民受けが悪い可能性がある。
同じく5月には、日本が議長国を務めるG7サミットが広島で行われる(5月19日〜21日)。サミットに先立ち、閣僚会合が開催されるのが慣例で、そのひとつは、市長がバイデン米大統領の訪問を熱望する長崎で開催されることになっている。サミットの議題はまだ発表されていないが、岸田首相自らが広島を開催地に選んだことを考えれば、おそらく核兵器の不使用が議題のひとつになるだろう。
1月13日と14日には、チェコで大統領選挙が行われる。法律の条件を満たし、大統領選への出馬を認められた9人の候補者が大統領の座を争う。どの候補者も50%以上の票を獲得できなかった場合、1月27日と28日に決選投票が行われる。ちなみに、チェコは国連、NATO、EU、OSCEの加盟国。6月には、トルコで大統領選挙と議会選挙の同時選挙が行われる。現職のエルドアン大統領はすでに出馬を表明している。20年以上政権を担ってきたエルドアン体制は揺るぎないと思われるが、今回は、方向性の異なる6つの野党が結束し、エルドアンに対抗する統一候補を擁立する。
2022年の政治を変えた世界の出来事 - Sputnik 日本, 1920, 02.01.2023
2022年の主要な出来事
【解説】2022年の政治を変えた世界の出来事
2023年は、スイス、カンボジア、ミャンマー、タイでも議会選挙が行われるほか、情勢次第で延期される可能性はあるものの、ウクライナでも議会選挙が予定されている。
7月には、NATOが加盟30カ国のサミットをビリニュスで開催する意向だ。これはリトアニアがホスト国を務めるサミットとしては過去最大規模のものとなる。アジア諸国もまた、防衛力強化を継続する。例えば、日本は、防衛費を26%増額し、6.8兆円にする防衛力の近代化5カ年計画を開始する。
2023年はインド太平洋地域の西側のアライアンス、AUKUSとQUADの動きにも注目する必要がある。アメリカはこのどちらにも入っており、オースティン米国防長官の最近の発言通り、アメリカは「アジア太平洋地域のパートナーの自衛力を強化するために、ウクライナ紛争の教訓を活かしていく」だろう。
政治イベント以外では、万博EXPO2023に注目だ。1月15日から4月15日までアルゼンチンで開催され、ラテンアメリカ初の万博となる。この万博には100カ国以上が参加し、1000万人の来場が想定される。
秋にはUAEで国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)が開催される。2022年11月の前回会議では希望の持てる成果は得られなかった。妨げになったのは世界の石油ガス市場の激動、多くの国の電力不足とインフレ、その他の世界的な問題だった。COP28では小さなセンセーションが用意されている。水素エンジンを備えた世界初の水中翼艇のデモンストレーションが予定されているのだ。The Jetという名のこのは、スイス企業が製造するゼロエミッション艇である。
2023年は、作曲家セルゲイ・ラフマニノフの生誕150周年でもある。ラフマニノフの遺した作品は、ロシアのみならず、世界の音楽劇場、音楽学校、交響楽団を繋ぐ絆となっている。ロシアでは、世界的にロシア音楽の象徴とされるラフマニノフを称え、数百のイベントが開催される。
2023年には、ウォルト・ディズニー・スタジオが100周年を迎える。この記念すべき年にあわせて同社は多くのイベントを用意しているほか、ディズニー・スタジオの全作品に共通する「努力すれば願いは叶う」という想いが込められた記念アニメーション映画『ウィッシュ』を公開する。『ウィッシュ』はディズニー独自の水彩アニメーションとCGを組み合わせたアニメーションスタイルの作品となる。
DNA - Sputnik 日本, 1920, 01.01.2023
2022年の主要な出来事
【解説】進歩の推進力 2022年の科学界が達成した新発見
2023年、日本の演劇界を代表するイベントのひとつとなるのが、2月24日に渋谷Bunkamuraシアターコクーンで上演が始まるロシア文学の不朽の名作『アンナ・カレーニナ』の舞台化だ。アンナ・カレーニナを演じるのは女優でモデルの宮沢りえ。演出はイギリス出身の演出家フィリップ・ブリーンで、30本以上におよぶ彼の演出作品は様々な演劇賞を受賞もしくはノミネートされている。原作小説のストーリーはアンナと夫や恋人の関係を中心に展開するが、ブリーンの演出では、アンナのドラマチックな物語が、小説の別の登場人物であるキティとリョヴィンの光と幸せの希望をはらんだ愛と対比されている。東京では2月24日から3月19日まで、大阪では3月25日から27日まで上演される。
また、2023年には、シドニー・オペラハウスが50周年を迎える。毎年2000以上の公演が行われる最も活気のある舞台芸術の中心地である。オペラハウスの建物はユネスコ世界遺産に登録され、年間800万人以上の観光客が世界中から訪れる。
2023年の数あるスポーツイベントの中でも特筆すべきは第19回夏季アジア競技大会だろう。中国のコロナ蔓延により本来2022年開催の予定が延期されたものの、今年9月23日に開会式が予定されている。アジアオリンピック評議会を構成する全45カ国の選手が参加する見込みだ。競技は40種目で構成され、そのうちeスポーツとブレイクダンスの2種目はアジア競技大会で初めて正式種目となる。この時期までに中国がコロナに打ち克ち、待望の大会を堂々と開催できるようになることを期待したい。
関連ニュース
【解説】ペロシ下院議長の台湾訪問と北朝鮮のミサイル発射 アジア太平洋地域における2022年の政治を総括
【視点】露日関係は今までと違う時代を迎えるのか 日本人専門家の見解
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала