ロシア人選手の五輪復帰は必要なのか 欧州では賛否両論

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ロシアオリンピック委員会 - Sputnik 日本, 1920, 27.01.2023
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2024年にパリで開催される夏季五輪にロシア人選手の参加を認めるという国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の呼びかけに、すでにモンテネグロ、ポルトガル、セルビア、スロバキアの4カ国が賛同している。一方で、デンマーク、エストニア、フィンランド、リトアニア、ノルウェー、スウェーデンは強く反対している。最も影響力のある国々のオリンピック委員会は現在のところ、その決定を控えている。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、欧州はこのような形で分裂状態に陥っていると伝えている。
バッハ会長は「今こそ国際スポーツ運動を全面的な政治化と分裂から守るべき時」であり、ロシア人選手のオリンピック出場禁止措置を緩和すべきであるとの考えを示した。同氏は、「今日はロシアとベラルーシ、明日は次の国。過去から現在に至るまで、他の多くの紛争や戦争に関連して常に行ってきたように、オリンピック・ムーブメントは統一された力でなければならない」と述べている。
同紙によると、スポーツの政治化に反対しているモンテネグロ、ポルトガル、セルビア、スロバキアのオリンピック委員会は、バッハ氏の考えに全面的に同意し、政治的な対立がアスリートの夢の実現を妨げてはならないという点で考えが一致している。また、バッハ氏が2024年パリ五輪にロシア人選手の参加を認めるように要請したことに対し、米国のオリンピック・パラリンピック委員会は予想外の支持を示している。米国の委員会は、ロシア人とベラルーシ人の選手は自国の国旗やフラッグカラーを身につけたユニフォームを着用しない限り、夏季五輪に出場できるとの条件を提示した。
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デンマーク、エストニア、フィンランド、リトアニア、ノルウェー、スウェーデンのオリンピック委員会は、ウクライナ紛争によってロシア人とウクライナ人のアスリートは不平等な状況にあるため、ロシア人選手の出場禁止を維持するとの立場を示している。
同紙は、問題はオリンピック・ムーブメントに関わる他の有力メンバーがどのような考えを表明するかどうかであると指摘している。ドイツ、ギリシャ、イタリア、英国のオリンピック委員会はまだ考えを示していないが、ドイツ委員会は、ウクライナで進行中の特別軍事作戦のことを考えると「ジレンマ」があるとしている。そして、2024年の夏季五輪の開催地であるフランスオリンピック委員会は、この問題に関するコメントを控えている。
バッハ氏の考えに反対意見を表明する人々が、ロシア人選手の大会復帰をどこまで阻止するつもりなのかは、まだ明確になっていない。例えば、チェコオリンピック委員会は、「我が国はいかなる状況下でも選手をオリンピックに送り出す。1984年のロサンゼルス大会をチェコがボイコットしたことに関して、未だに苦い思い抱える元アスリートもいる」と発表している。
これよりも前、米国オリンピック委員会は2024年パリ五輪にロシア人選手の参加を支持すると表明した。スプートニクは、同委員会がロシア人選手の出場に関して設けた条件について詳しく伝えている。
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