ドネツク人民共和国の自警団 - Sputnik 日本, 1920, 31.01.2022
ウクライナでの露特別軍事作戦
ロシアは2022年2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特別作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した。

露ミサイルにさらされる 西側がウクライナへの戦闘機供与を恐れる理由 英専門家が明かす

© Sputnik / Evgeny Biyatov / メディアバンクへ移行ロシアの長距離地対空ミサイル発射システム「S-400」
ロシアの長距離地対空ミサイル発射システム「S-400」 - Sputnik 日本, 1920, 08.02.2023
サイン
米国や一部の欧州諸国がウクライナへの戦闘機供与を渋っている理由の一つに、ロシアの「致命的な」対空防衛ネットワークが挙げられる。英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)で研究フェローを務めるジャスティン・ブロンク氏が、英誌「スペクテイター」に寄稿したなかで指摘している。
これまでにオランダやポーランドは多用途戦闘機「F-16 Viper」のウクライナへの供与を「ほのめかして」いるが、米国やドイツは現在のところ供与を否定。英国のスナク首相は戦闘機供与の「可能性を排除しない」としているが、複雑な操縦が必要な戦闘機の訓練には長時間がかかると指摘している。
ブロンク氏は次のように述べている。

「まず第一に、堅固で致命的なロシアの地上配備型高射ミサイル装置のネットワークが問題になる。ウクライナとの前線にはロシアの対空防衛システムが幾層にも重なっている。巨大な長距離ミサイル発射システム(『S-400・トリウームフ』)から、機動性重視の『ブーク』、『トール』など短距離のものまである。このほか、ロシアは『珍奇な』レーダー『48Ya6-K1・ポドレト』を所有しており、このレーダーはより広い範囲でのウクライナの航空機の撃墜を可能とする」

「レオパルト2」 - Sputnik 日本, 1920, 03.02.2023
ウクライナでの露特別軍事作戦
「シリアですでに失敗している」 専門家がウクライナで西側の戦車が役に立たない理由について解説
最も供与の可能性が高いのは米製戦闘機「F-16」やスウェーデン製の「Gripen」とされている。だが、ウクライナ東部、南部の平坦な土地では隠れる場所がなく、ロシア軍のレーダーにかからないよう超低空飛行をする必要がある。パイロットが目標を定めたり、迎撃ミサイルを避けるのに必要な判断を下す時間は数秒しかないなど、任務の効率性が大幅に下がってしまうという。
ブロンク氏は敵の防空システムを制圧して破壊するには数百機の戦闘機が必要で、慎重な作戦計画、大量の武器や給油機、最新の警戒・偵察機、人員の特別な訓練が必要となると指摘する。そして、仮にウクライナが供与を受けたとしても、必要なレベルの戦闘能力まで近づけるのには役に立たないと結論付け、次のように述べている。

「ウクライナへの戦闘機の供与プロセスには、多くの物流・訓練作業が必要となり、信じられないほど時間がかかる。しかもそれはすべてロシアのミサイルにさらされている」

関連ニュース
「再軍備の最有力候補」 ウクライナ F-16供与について協議中と発表
【視点】米国がウクライナに新たな軍事支援策 しかしどれだけ届くのか
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала