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RUSADA、第三者委員会の無実判定を不服と提訴 ワリエワのドーピング疑惑
RUSADA、第三者委員会の無実判定を不服と提訴 ワリエワのドーピング疑惑
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フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(16)のドーピング疑惑に関連し、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、ワリエワ選手を無実としたRUSADAの独立調査機関「懲罰反ドーピング委員会」の決定を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。24日、CASが公式サイトで明らかにした。 2023年2月24日, Sputnik 日本
2023-02-24T22:31+0900
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ドーピング疑惑、これまでの流れ2021年12月の露選手権当日に行われたドーピング検査でワリエワ選手から禁止薬物であるトリメタジジンの陽性反応が出た。これが明るみに出たのは2022年北京冬季五輪開催中のことだった。このため北京五輪フィギュア団体はロシア代表のチームが金メダルを獲得したものの、表彰式は延期された。ワリエワは当時15歳の「要保護者」で、女子シングルにも出場が許されたものの、4位に終わった。この問題を調査していたRUSADAの懲罰反ドーピング委員会は今年1月、2021年露選手権でのワリエワ選手の結果を取り消す決定を下し、RUSADA側がWADAに通達していた。この決定で同委員会はドーピング違反があったと認めたもののワリエワ選手自身に「責任・過失はない」としていた。ワリエワ選手は2021年の露選手権での金メダルを剥奪されることになるが、そのほかの競技結果の取り消しや出場停止処分は免れていた。WADAはこの決定を「誤り」と主張し、CASに提訴。ドーピングの陽性反応が出た試料を採取した2021年12月25日から起算して4年間の出場資格停止と、2022年北京五輪の団体金メダルを含む全ての大会の結果の無効を求めている。また、国際スケート連盟(ISU)も同様にCASに提訴している。なぜ、RUSADAが提訴したか今回、RUSADAは自らが設置している同委員会の決定を不服として、提訴した形となる。一見不自然にもみえるものの、同委員会はRUSADAから独立して公平な調査を行うための機関であるため、両者の間に見解の相違が起こるのは不思議ではない。また、WADA、ISUとRUSADAは「ワリエワ選手に非がないという決定は誤り」という点では一致しているものの、ペナルティをめぐっては温度差がみられる。WADAやISUがワリエワ選手の出場資格停止と大会成績の無効を求めているのに対し、RUSADAはワリエワ選手の責任を認めたうえで、罰則は警告にとどめるべきだとしている。RUSADAは同日、次のような声明を発表している。関係者からは当惑の声もRUSADAの今回の提訴に、関係者からも当惑の声があがっている。ロシアフィギュア界の大御所、タチヤナ・タラソワ氏は「コメントすらしたくない。RUSADAはとにかくもがきあがいている」と不快感を口にした。露選手権シングル銅メダリストの元フィギュア選手、カタリナ・ゲルボルト氏も「RUSADAがこんなことをするとは意外だ。委員会で決まったのなら、それで決定だと思っていた」と驚きをみせた。また、露スポーツ紙によると、露下院スポーツ委員会のドミトリー・スビシェフ委員長も「RUSADAに手紙を差し向ける。実際には何が起こっているのか知りたい。話が混乱しているので、説明してもらわねば」とコメントしているという。関連ニュース
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カミラ・ワリエワ, wada, ロシア, スポーツ, フィギュアスケート, 裁判所
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RUSADA、第三者委員会の無実判定を不服と提訴 ワリエワのドーピング疑惑
2023年2月24日, 22:31 (更新: 2023年2月25日, 01:28) フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(16)のドーピング疑惑に関連し、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、ワリエワ選手を無実としたRUSADAの独立調査機関「懲罰反ドーピング委員会」の決定を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。24日、CASが公式サイトで明らかにした。
2021年12月の露選手権当日に行われたドーピング検査でワリエワ選手から禁止薬物であるトリメタジジンの
陽性反応が出た。これが明るみに出たのは2022年北京冬季五輪開催中のことだった。このため北京五輪フィギュア団体はロシア代表のチームが金メダルを獲得したものの、表彰式は延期された。ワリエワは当時15歳の「要保護者」で、女子シングルにも出場が許されたものの、4位に終わった。
この問題を調査していたRUSADAの懲罰反ドーピング委員会は今年1月、2021年露選手権でのワリエワ選手の結果を取り消す決定を下し、RUSADA側がWADAに
通達していた。この決定で同委員会はドーピング違反があったと認めたもののワリエワ選手自身に「責任・過失はない」としていた。ワリエワ選手は2021年の露選手権での金メダルを剥奪されることになるが、そのほかの競技結果の取り消しや出場停止処分は免れていた。
WADAはこの決定を「誤り」と主張し、
CASに提訴。ドーピングの陽性反応が出た試料を採取した2021年12月25日から起算して4年間の出場資格停止と、2022年北京五輪の団体金メダルを含む全ての大会の結果の無効を求めている。また、国際スケート連盟(ISU)も同様にCASに提訴している。
今回、RUSADAは自らが設置している同委員会の
決定を不服として、提訴した形となる。一見不自然にもみえるものの、同委員会はRUSADAから独立して公平な調査を行うための機関であるため、両者の間に見解の相違が起こるのは不思議ではない。
また、WADA、ISUとRUSADAは「ワリエワ選手に非がないという決定は誤り」という点では一致しているものの、ペナルティをめぐっては温度差がみられる。WADAやISUがワリエワ選手の出場資格停止と大会成績の無効を求めているのに対し、RUSADAはワリエワ選手の責任を認めたうえで、罰則は警告にとどめるべきだとしている。
RUSADAは同日、次のような
声明を発表している。
「ワリエワ選手は自身に全く非がないと証明することはできなかったとRUSADAは考えている。ワリエワ選手の非はあるが極微小なもので、相応な制裁は警告であろうとみている」
RUSADAの今回の提訴に、関係者からも当惑の声があがっている。
ロシアフィギュア界の大御所、タチヤナ・タラソワ氏は「コメントすらしたくない。RUSADAはとにかくもがきあがいている」と不快感を口にした。露選手権シングル銅メダリストの元フィギュア選手、カタリナ・ゲルボルト氏も「RUSADAがこんなことをするとは意外だ。委員会で決まったのなら、それで決定だと思っていた」と驚きをみせた。
また、露スポーツ紙によると、露下院スポーツ委員会のドミトリー・スビシェフ委員長も「RUSADAに手紙を差し向ける。実際には何が起こっているのか知りたい。話が混乱しているので、説明してもらわねば」とコメントしているという。