https://sputniknews.jp/20230228/start-15102639.html
米国はいかにして新START条約に違反してきたのか 駐米ロシア大使が説明
米国はいかにして新START条約に違反してきたのか 駐米ロシア大使が説明
Sputnik 日本
米国当局は長年にわたり、戦略的攻撃兵器の更なる削減と制限に関する条約で定められている主な規定に違反する行動をとってきた。駐米ロシア大使館が、アナトリー・アントノフ駐米大使の発言を引用して発表した。 2023年2月28日, Sputnik 日本
2023-02-28T17:20+0900
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アントノフ氏のこの発言は、米国のマロリー・スチュワート国務次官補(軍備管理・検証・コンプライアンス担当)が27日にブルッキングス研究所で講演した内容を受けたもの。スチュワート氏はこの講演で、ロシアの行動に対する無理解を露呈し、新START(新戦略兵器削減条約)をめぐる事態の責任をロシアに押し付けようとする考えを示した。アントノフ氏は、米国がロシアと合意に達していない手続きにおいて、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射装置と重爆撃機には核任務を遂行する能力がないことを宣言し、これらの兵器を新STARTから違法に削除したと指摘した。また同氏は「ロシアの査察団は、これらの再装備の結果を検証する機会を与えられなかった」と述べている。プーチン大統領は21日、ロシア連邦議会で行った年次教書演説で「米国が核実験に踏み切った場合に備えて、ロシアは核実験を行う用意がある」と述べた。アントノフ氏によると、この件についてスチュワート氏は「核の脅威」に関してロシアを非難したという。またアントノフ氏は「2、3年前、米政権では核実験を実施する可能性が公然と議論され、国防総省の高官も数カ月以内に実施できると述べていた」と指摘している。アントノフ氏は、包括的核実験禁止条約が米国の過失で発効していないこと、つまり米政権でまだ批准されていないことにも言及した。ロシアのプーチン大統領は21日、ロシア連邦議会で年次教書演説を行い、新戦略兵器削減条約(新START)への参加を停止すると表明。同条約から脱退するわけではないと強調した。プーチン大統領は「北大西洋条約機構(NATO)には米国という核大国が1か国加盟しているだけではない。英国やフランスも核兵器を保有している」と述べ、新STARTの議論に戻る前に、ロシアはフランスおよび英国の核兵器をどのように考慮するかを理解する必要があると指摘した。関連記事
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米国はいかにして新START条約に違反してきたのか 駐米ロシア大使が説明
米国当局は長年にわたり、戦略的攻撃兵器の更なる削減と制限に関する条約で定められている主な規定に違反する行動をとってきた。駐米ロシア大使館が、アナトリー・アントノフ駐米大使の発言を引用して発表した。
アントノフ氏のこの発言は、米国のマロリー・スチュワート国務次官補(軍備管理・検証・コンプライアンス担当)が27日にブルッキングス研究所で講演した内容を受けたもの。スチュワート氏はこの講演で、ロシアの行動に対する無理解を露呈し、新START(新戦略兵器削減条約)をめぐる事態の責任を
ロシアに押し付けようとする考えを示した。
アントノフ氏は、米国がロシアと合意に達していない手続きにおいて、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射装置と重爆撃機には核任務を遂行する能力がないことを宣言し、これらの兵器を新STARTから違法に削除したと指摘した。また同氏は「ロシアの査察団は、これらの再装備の結果を検証する機会を与えられなかった」と述べている。
プーチン大統領は21日、ロシア連邦議会で行った年次教書演説で「米国が核実験に踏み切った場合に備えて、ロシアは核実験を行う用意がある」と述べた。アントノフ氏によると、この件についてスチュワート氏は「核の脅威」に関して
ロシアを非難したという。またアントノフ氏は「2、3年前、米政権では核実験を実施する可能性が公然と議論され、国防総省の高官も数カ月以内に実施できると述べていた」と指摘している。
アントノフ氏は、包括的核実験禁止条約が米国の過失で発効していないこと、つまり米政権でまだ批准されていないことにも言及した。
ロシアのプーチン大統領は21日、ロシア連邦議会で年次教書演説を行い、新戦略兵器削減条約(新START)への
参加を停止すると表明。同条約から脱退するわけではないと強調した。プーチン大統領は「北大西洋条約機構(NATO)には米国という核大国が1か国加盟しているだけではない。英国やフランスも核兵器を保有している」と述べ、新STARTの議論に戻る前に、ロシアはフランスおよび英国の核兵器をどのように考慮するかを理解する必要があると指摘した。