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NASA 初の月探査機の建造に着手

© 写真 : Daniel Rutter/NASA月探査機「VIPER」
月探査機「VIPER」 - Sputnik 日本, 1920, 23.03.2023
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米航空宇宙局「NASA」は、初の月探査機「VIPER」の建造を開始した。同探査機の打ち上げは2024年11月10日に予定されている。NASAがウェブサイトで発表した。
NASAによると、完成した探査機「VIPER」は月南部のクレーターに軟着陸させる予定。月面で同探査機はレゴリス(柔らかい堆積層)に含まれる氷の割合を調査するという。この探査機には、最大で1メートルの深さから月の岩石のサンプルを取る時に用いるドリルが搭載されている。また、氷が存在する場所を特定するためのNSS中性子検出器、レゴリスの化学組成を調べるための質量分析計「MSolo」および分光器「NIRVSS」も搭載される予定。
VIPER の大きさは、長さ1.5メートル、幅1.5メートル、高さ2.5メートル。重量は450キログラム。4つの車輪で移動し、最高速度は時速0.72キロメートル。同探査機には450ワットのエネルギーを生成できるソーラーパネルが取り付けられている。月の昼間に蓄えたエネルギーは、長い夜の間、探査機内部の装置が凍結するのを防ぐために使用される。この探査機は、少なくとも100日間は運用できると予想されている。
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VIPERのプロトタイプは、月面を模した障害物コースでの一連の「ロード」テストに合格した。このテストでは、同探査機が困難な地形でも航行できることが確認された。技術者らは今後数カ月で、探査機にアビオニクス、電源、ナビゲーションを担当する新しいシステムを搭載する予定。これに加えて科学機器とドリルも搭載される。全てのテストが成功すれば、VIPERは打ち上げ機のファルコンヘビーロケットで月へ送られる。
スプートニクは以前、NASA と米国防総省が2027 年までに宇宙に打ち上げる核熱エンジンを製造するという野心的な計画について報じた。
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