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ベートーベンはB型肝炎を患っていた　遺伝子解析で新事実明らかに

ベートーベンはB型肝炎を患っていた　遺伝子解析で新事実明らかに

Sputnik 日本

作曲家ベートーベン（1770～1827）がB型肝炎ウイルスに感染していたことが、英国などの国際研究チームの研究で明らかになった。また、研究ではベートーベンの父方の家系で「婚外関係」が起こっていたという意外な事実も分かった。研究内容をまとめた論文は米科学誌「カレントバイオロジー」に掲載されている。 2023年3月25日, Sputnik 日本

2023-03-25T08:15+0900

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研究チームはベートーベンのものと特定された髪の毛をゲノム解析した。その結果、肝臓病のリスク要因が複数見つかった。また、ベートーベンがB型肝炎ウイルスに感染していたとみられることも明らかになった。研究チームは、肝炎ウイルスへの感染とアルコールの過剰摂取が肝臓に害を与え、最終的には死に至らしめた可能性があると考えている。これまでにベートーベンの手紙などの資料から、彼がアルコールを常に摂取していたことが知られている。また生前、しばしば腹痛を訴えており、死の直前には肝機能がかなり低下していたとされている。2回黄疸を患ったことがあり、肝硬変か肝不全で死亡したといわれている。具体的な飲酒量を評価することは難しいが、チームは「遺伝的危険因子と組み合わせると、ベートーベンの肝硬変を説明することができる」としている。また、ゲノム解析ではベートーベン一族に関する意外な事実も明らかになった。DNAデータと歴史的資料を比較したところ、一族の公式の系図と生物学的な系図の間に不一致が見られたのだ。家系図上はベートーベンと共通の父方の祖先を持つはずの現在ベルギーに住む一族のDNAと、ベートーベンの髪の毛のゲノム解析結果を比較したところ、Y染色体が一致しなかった。これはベートーベンの祖先の誰かが「婚外関係」を持っていた可能性を示唆している。研究チームは、ベートーベンの高祖父の祖父にあたるヘンドリック・ヴァン・ベートーベン（1572年、現在のベルギー生まれ）から、ベートーベンが生まれた約200年の間に、一家の間に婚外子が生まれたと推測。ベートーベンはその婚外子の子孫であるとの仮説を立てている。関連ニュース

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