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「むこうは我々を偵察している」 米軍部が巨大天体をスパイ視

オウムアムア - Sputnik 日本, 1920, 30.03.2023
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太陽系外から飛来し、2017年に発見された恒星間天体オウムアムアは「宇宙人の巨大な母体ステーション」であった可能性がある。ハーバード・スミソニアン天体物理学センター、理論計算研究所はこうした見解を表したレポートを提出した。他にもこの天体の変わった特徴については諸唱えられているが、米国防総省でUFO研究を行う専門家らもハーバード・スミソニアン天体物理学センターと同様の見解を支持している。オウムアムアの正体をめぐる諸説の中でも最も奇抜な例をスプートニクがご紹介します。

重力の法則に反して

当初、地球に接近する天体「オウムアムア」(ハワイ語で「スパイ」の意)は彗星かと思われた。ところが彗星にあるべきガスと塵の尾を天体は引いていない。そこでこんどは小惑星かと思われたが、軌道が普通ではないこと、低い反射率、形が平らな葉巻型をしていること(長さ約200メートル、幅20メートル)から、これは絶対に小惑星の特徴ではないことがわかった。また、オウムアムアは太陽系の外に出る際に追加的な加速を行っていたが、これがあらゆる重力の法則に反することがわかり、ますます謎は深まった。
計算から、天体はこと座のベガ付近から太陽系に到着したこと、遠くのガス惑星や氷惑星を通り過ぎ、地球近傍を含む、大気圏を持つ、ハビタブルゾーンの岩石惑星を通過し、太陽の近くで突然向きを変えると、毎秒26キロから92キロのスピードまで加速して太陽系を急速に離れたことが分かった。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのレポートには、オウムアムアの動きは重力の法則に反していることから、米天文学者らは、天体にはイオンの動力を搭載し、人工的に作られた物体があり、太陽のエネルギーも推進力となって動いているという帰結に達したと書かれている。科学者らは、こうした無人の自動制御システムは星に近づくと加速しながら銀河系の端から端まで通り抜けることができること、地球上の住民を偵察する可能性があることも警告している。

水素水の「氷山」

ところが最近、オウムアムアの特異な性質についてよりシンプルで自然な説明をする研究が現れた。この小惑星は、形成の初期段階で、隣接する星の周りを回っていた氷の塵から生まれ、その後、重力によって恒星系から放出され、「引きはがされた宇宙の氷山」として旅に出たという説だ。星間空間では、水の分子は一部がイオン化した宇宙線によって水素ガスに変化し、氷の中に閉じ込められた。太陽に近づくにつれ、氷が溶けて水素が放出されるため、異常な加速をするようになったというわけだ。
水素水氷山説を唱える人達は、なぜオウムアムアにはガスと塵の尾がないのか、その理由も見つけた。彼らによると、水素ガスは光学望遠鏡では見えない。塵もあったとしても氷の中に閉じ込められている。水素分子が放出するために「氷山」が完全な融解する必要はなく、氷の構造にわずかな変化が起きればそれで十分だ。ということは、オウムアムアの動きは、標準的な星間彗星が強烈な宇宙線にさらされた場合のそれと一致する。
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それでも疑問は残る

2017年にオウムアムアが発見されて以来、天文学界は尾を引かず、重力の法則に逆らう加速度を持つ同様の「彗星」の存在を太陽系でさらに6つ確認し、氷の天体が星間宇宙線にさらされた場合、すべて同じように見えるに違いないと結論づけた。それらは「暗黒彗星」と名付けられた。日本の「はやぶさ2」ミッションは、そうした天体の1つに2031年に到達することを目指している。
しかし、星間空間から到着し、2019年にロシアのアマチュア天文学者ゲンナージー・ボリソフ氏によって発見された氷の天体「ボリソフ彗星」(2I/Borisov)は、巨大なガスと塵の尾を持っており、オウムアムアよりも太陽系の典型的な彗星にはるかに類似している。ボリソフ彗星の発見で、オウムアムア人工的起源説を支持してきた人々は活気を取り戻し、オウムアムアを発見した望遠鏡が2020年に彗星の尾のない天体を観測しており、それが自らの軌道上で太陽放射圧を受け、目立った加速を見せたことを指摘した。ところがこの物体は、1966年にNASAが打ち上げた、宇宙船「サーベイヤー2号」の上段の加速するブロックの一部であることが判明した。宇宙船はステンレス製で二酸化チタンベースの塗料を塗られていた。
米国防総省も宇宙人も太陽系に来て、地球とコンタクトを取っている可能性を指摘している。
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