トランプ氏が米大統領になれば、ゼレンスキーに厳しい復讐をすることになる=米政治学者

© AP Photo / Evan Vucciゼレンスキー氏、トランプ氏(2019年9月)
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ドナルド・トランプ前米大統領は、2024年の大統領選で勝利した場合、2019年にジョー・バイデン大統領の息子の汚職疑惑について調査を拒否したウクライナのゼレンスキー大統領に報復するという。米政治学者のエミール・ナゲンガスト教授が米紙ニューズウィークに語った。
ナゲンガスト氏は次のような考えを示した。

「トランプ氏がホワイトハウスに戻れば、ゼレンスキー氏とウクライナにとって大惨事となるだろう」

ナゲンガスト氏は、2019年9月に両者の間で行われた会話を公開し、その際、トランプ氏はゼレンスキー氏に、バイデン氏の息子ハンター・バイデン氏のウクライナにおける活動を捜査するよう求めたが、拒否されたことに言及。その後、トランプ氏は個人的・政治的利益のためにゼレンスキー氏に圧力をかけたという匿名の内部告発者の主張により弾劾された。
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「トランプ氏はこれを個人的に受け止め、ゼレンスキー氏への復讐を熱望しているのは間違いない」とナゲンガスト氏は推測している。
2020年10月、ニューヨーク・ポスト紙は、デラウェア州の修理工房で発見されたハンター・バイデン氏のノートパソコンにあったとされる電子メールについて報じた。その記事によると、工房のオーナーはハンター氏のパソコンのハードドライブのコピーを作成し、それを元ニューヨーク市長で当時の米国大統領ドナルド・トランプ氏の個人弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏に渡した。その後、このノートパソコンは米連邦捜査局(FBI)に押収されたと報じられている。英デイリー・メール紙によると、これらの画像は、ハンター氏が麻薬取引や売春などの犯罪行為に関与していることを示す可能性があるという。
ハンター氏は、ウクライナ企業「ブリスマ」の経営アドバイザーとして働き、毎月最大5万ドルを受け取っていた。バイデン氏の反対派は、息子が父親をロビー活動に利用したことは間違いないとしている。反対派はまた、バイデン氏がウクライナ当局に圧力をかけて、ブリスマを調査していた当時のヴィクトル・ショーキン検事総長を解雇させたと疑っている。バイデン氏はこれらすべてを否定。民主党はこれらの記事をロシア政府のキャンペーンだとした。ロシアはいかなる関与も否定している。
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