【まとめ】G7外相会合が閉幕 共同声明の内容は?

© AFP 2023 / POOL/Kim Kyung-HoonG7外相会合
G7外相会合 - Sputnik 日本, 1920, 18.04.2023
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日本では18日、長野県軽井沢町で開かれていた主要7カ国(G7)外相会合が3日間の日程を終えて閉幕した。この会合にはG7各国(日本、フランス、米国、英国、ドイツ、イタリア、カナダ)と欧州連合(EU)の外務・安全保障上級代表が参加し、最近の国際情勢について意見交換を行った。外相会合はこの日、3日間の議論の成果を盛り込んだ共同声明を発表した。
共同声明の内容は以下のとおり。
ロシアに対する制裁を強化し、ウクライナへの支援を継続していく意向を改めて表明した。
ウクライナからの食料輸出に関する穀物イニシアティブ(穀物合意)が無期限に運用されることを認めるよう求める。
G7は「共通の関心分野」に関して中国と協力していく。
国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認し、両岸問題の平和的解決を求める。「一つの中国政策」政策を含め、台湾に関するG7の基本的立場に変更はない。
北朝鮮によるミサイル発射を強く非難する。北朝鮮の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画が存在する限り、制裁は全ての国によって厳密に実施され、維持されることが極めて重要である。
アフガニスタンの安定に対して増大する脅威と、同国の人道的・経済的状況が悪化している点を懸念している。
G7は、核兵器使用のリスクを最小化することを求め、全ての国と共に取り組んでいる。G7はロシアに対して、「核使用のリスク低減」に関する米露間の対話に戻るように求める。また、中国に対しては、戦略的リスク低減に関する米国との対話に速やかに関与することを求める。
G7は、日本が推進する「ヒロシマ・アクション・プラン」は、現下の厳しい安全保障環境を踏まえたアプローチであり、歓迎すべき貢献であるとの認識で一致した。G7は、このプランの下、核兵器のない世界の実現に向けて努力する必要がある。
G7首脳のコミットメントは、ロシアからの民生用原子力関連製品への依存を減少させるための措置を取り、供給の多角化を追求する国を支援することである。
出席者らは共同声明を採択し、会合は閉幕した。G7はこの会合の成果を、5月に開かれるG7首脳会議(G7広島サミット)での首脳宣言に反映させることを目指す。
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