【まとめ】軽井沢で開催中のG7外相会合  林外相「日本はウクライナへ総額計76億ドルの関連支援」

© AFP 2023 / POOL/Franck Robichon軽井沢で開催中のG7外相会合
軽井沢で開催中のG7外相会合 - Sputnik 日本, 1920, 17.04.2023
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日本では16日夜、長野県軽井沢町のホテルで主要7カ国(G7)の外相会合が開幕した。この会合は18日まで開催される。開催日2日目までの議題は、インド太平洋地域、ウクライナ、中東、中央アジアの安全保障問題を含む国際協力だった。

台湾海峡の平和と安定の重要性を強調

会合で参加者は中国による力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対していくことで一致した他、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認した。
中国との関係について林外相は、我々の懸念を直接表明し、国際社会の責任ある一員として行動を求めつつ、中国との間で意思疎通を継続し、グローバルな課題及び共通の関心分野については中国と協働し、建設的かつ安定的な関係を構築することが重要だと強調した。
北朝鮮が前例のない頻度と方法で弾道ミサイルを発射していることに対し、G7として強く非難した。

ASEANとの連携

また、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国が様々な課題に直面する中、G7として彼らと共に課題に取り組んでいくとの考えを示した。
G7として、インドとの協力が重要であることを強調するとともに東南アジア諸国連合(ASEAN)や太平洋島嶼国を含むインド太平洋地域への関与を強化していくこと、G7の枠組みにおいて、インド太平洋に関する議論を定例化し、連携を強化していくことで一致した。
林外相 - Sputnik 日本, 1920, 09.04.2023
【視点】日本は自らの脆弱性ゆえ、NATOとの緊密な協力を望んでいるのか 林外相が寄稿した論文の主旨

ウクライナをめぐる情勢

参加者はウクライナ紛争について意見交換を行った他、この問題に関してグローバル・サウスの国々との協力を強化することが重要との考えを示した。
林外相は、日本はこれまでウクライナ及び周辺国等に対し、総額計76億ドル(約1兆200億円)の関連支援を表明したと述べた。

中東の平和とアフガニスタン問題

G7は中東和平を含む地域の諸課題に対し、引き続き連携して対応していくことで一致した。
林外相は、日本はカブールにプレゼンスを有する数少ない主要ドナー国として、現地情勢の分析内容を説明するとともに、国際社会と連携し、アフガニスタンの人々への支援を継続しつつ、タリバンに対して粘り強く直接的な関与を行っていく必要があると強調した。

二カ国外相会談

林外相はこの会合の傍らで、イタリアのタヤーニ外相および英国のクレバリー外相と二カ国外相会談を行った。
林氏とタヤーニ氏は日伊外相会談で、次世代戦闘機の共同開発、映画共同製作協定の署名について協議した。
林氏とクレバリー外相は日英外相会談で、安全保障分野での協力を深化していくことで一致し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)ヘの英国の加盟をさらに推進することを確認した。
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