スーダンの軍事衝突で犠牲者が270人に拡大、国連施設も略奪

© AFP 2023スーダンの軍事衝突で犠牲者が270人に拡大、国連施設も略奪
スーダンの軍事衝突で犠牲者が270人に拡大、国連施設も略奪 - Sputnik 日本, 1920, 19.04.2023
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軍事衝突が起こったスーダンでは270人の死亡が確認されたほか、2600人以上が負傷した。スーダン保健省緊急事態対策本部の報告を引用して世界保健機関(WHO)が発表した。
WHOのテドロス・アダノム事務局長によると、スーダンでは医療施設が略奪されたほか、一部施設は軍事目的で使用されているという。この事態を受け、WHOは関係当事者に対し、国際法の遵守を徹底するよう要請した。
また、国連のマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)によると、スーダン西部のダルフールに置かれる国際連合人道問題調整事務所(OCHA)が略奪されたという。
戦闘で煙があがる首都ハルツームの街並み - Sputnik 日本, 1920, 19.04.2023
【解説】これは内戦? スーダン軍と特殊部隊はなぜ争うのか
13日、アラビア語圏のテレビ局は、スーダン即応軍が首都ハルツームの北東・メロエに部隊を駐留させ、スーダン軍が退去を求めていると報じた。同日夜、スーダン軍は異例の声明を発表。ハルツームと多くの町における即応軍の配備は「違法であり、武装勢力との協議・調整なしに行われた」と指摘した。
戦闘が発生したスーダン - Sputnik 日本, 1920, 16.04.2023
スーダン国軍が特殊部隊の陣地を砲撃 本部を制圧との報道
15日、即応軍と国軍の間で戦闘が発生。即応軍は首都ハルツームの国際空港や、首都の北東・メロエにある空軍基地を制御下に置いたと発表。また、権力の象徴ともいえる大統領宮殿も占拠したという。即応軍は、国軍が「あらゆる種類の武器」を用いてハルツームの基地を攻撃したと非難。国軍は、即応軍の主張は事実無根であり、大統領宮殿を含むすべての戦略的拠点は国軍が支配していると述べた。また、国軍は即応軍が先に攻撃してきたと指摘している。国軍と治安総局は、即応軍を反乱軍と表現し、政府施設や戦略的施設を攻撃したことも非難した。スーダンの国家元首にあたる暫定主権評議会議長で暫定軍事評議会議長のアブドゥルファッターハ・ブルハーン中将は、即応軍を解散させる政令を発布した。
現在、スーダンの他の多くの地方でも、国軍と即応軍の戦闘や散発的な衝突が起きている。即応軍は、メディアやSNSで大規模な情報戦を展開し、戦闘行為の成功や施設の支配について矛盾した声明を共有している。
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