Военный самолет и вертолеты на авиабазе морской пехоты Футенма, Окинава - Sputnik 日本, 1920
沖縄の米軍基地問題
第二次世界大戦末期に米軍に占領された沖縄には、1972年に日本に施政権が返還されて半世紀以上が経った今も31の米軍基地が残る。総面積は1万8609ヘクタールと沖縄の8パーセントを占めており、全国の米軍専用施設の面積の7割が集中。かつては朝鮮戦争の後方拠点として使用され、現在は中国と対峙する米軍の最前線拠点となっている。沖縄では長年、米兵による犯罪や米軍機の事故、騒音被害など様々な問題に悩まされてきた。これらを背景に、世界一危険といわれる普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題では、移設が唯一の解決策とする国とそれでは根本的な問題解決にはならないとする沖縄県が対立を深めている。

米軍基地近くで有害物質、国基準の36倍=沖縄県調査

普天間飛行場 - Sputnik 日本, 1920, 14.07.2023
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沖縄県は14日、県内にある5カ所の在日米軍基地の周辺で行った水質調査の結果を発表した。なかには国の規制基準の36倍にも及ぶ高濃度の有害な有機フッ素化合物が検出された地点もあった。
調査は2016年以降毎年2回行われており、今回発表されたのは2022年冬季の最新の検測結果。調査対象となったのは在日米軍の普天間飛行場、キャンプ瑞慶覧、嘉手納飛行場、キャンプマクトリアス、キャンプハンセンの5基地周辺の湧き水や河川だった。
44地点中、30地点で国の基準(1リットルあたり50ナノグラム)を超える有機フッ素化合物の「PFOS」と「PFOA」が確認された。最大濃度だったのは嘉手納飛行場周辺の屋良ウブガーで、基準の36倍にあたる1リットルあたり1800ナノグラムのPFOSとPFOAが検出された。
沖縄県は基準を超えた地点では飲料水として用いないよう、地元市町村や住民に呼びかける。また、有機フッ素化合物の汚染源は米軍飛行場とみられるとして、日本政府や米軍に対して立ち入り調査や原因究明を求めていくとしている。
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健康への懸念は

PFOS、PFOAとは、それぞれパーフルオロオクタンスルホン酸、パーフルオロオクタン酸のことで、有機フッ素化合物の一種。1940年代から食品パッケージ、工業製品、化粧品など様々な製品に使われてきた。基地周辺で高い数値が確認されているのは、漏出した泡消火剤にこれらの物質が含まれているためとみられている。
いずれも、自然環境では分解されにくく、高い蓄積性があることで知られている。PFOAについては吐き気や皮膚の痛みなどの中毒症状が報告されているほか、科学的データはほとんどないものの、発がん性など長期的な健康被害を懸念する声もある。
諸外国の飲料水基準をみてみると、カナダはPFOSが1リットルあたり600ナノグラム、PFOAが200ナノグラム、ドイツはいずれも300ナノグラムなどとなっており、日本は比較的厳しくなっている。一方、米国は2種あわせて70ナノグラムとしており、日本並みの厳しい基準を設定していながら、在外米軍基地の周りでは有毒物質を垂れ流しているのである。
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米軍あるところにフッ素化合物あり

有機フッ素化合物が検出されたのは沖縄の米軍基地だけでない。これまでに横須賀基地(神奈川)、厚木基地(東京)、横田基地(東京)、三沢基地(青森)など全国各地の米軍基地内や周辺で同様の事案が確認されている。
神奈川新聞によると、在日米海軍は今月10日、横須賀基地内の廃水処理場から見つかった有機フッ素化合物が海に流出した問題で、「原因特定は困難」とする調査結果を横須賀市側に伝えた。排水浄化フィルターを設置しており、直近5回の調査ではいずれも基準値を下回っているため、今後は調査結果を公表しないという。
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