ドネツク人民共和国の自警団 - Sputnik 日本, 1920, 31.01.2022
ウクライナでの露特別軍事作戦
ロシアは2022年2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特別作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した。

【解説】ウクライナのNATO兵器を粉砕するロシア軍装備の数々

© Sputnik / メディアバンクへ移行攻撃ヘリ「Ka52」
攻撃ヘリ「Ka52」 - Sputnik 日本, 1920, 15.09.2023
サイン
ウクライナの「反転攻勢」が始まってから3ヶ月以上が経った。この間、西側諸国が供与した兵器がロシアのものより優れているわけではないことが、戦場からの知らせで明らかになった。
ウクライナ政権と西側諸国は、北大西洋条約機構(NATO)の兵器で武装された精鋭部隊がロシア軍の防衛線を突破するのを夢見ていた。だが実際は、塹壕などでしっかりと守りを固めたロシア軍によって、自らが投入した兵器が次々と破壊される様子を目の当たりにした。
米国を始めとするNATO加盟国の財政力と軍事力に支えられたウクライナ軍の装備を撃破するために、ロシアはどのような兵器を使っているのだろうか。ここではその一部を紹介する。

航空戦力

西側の軍事専門家の一部は、戦場に生い茂る低木がウクライナ軍の前進を妨げている分析している。一方、ロシア軍の航空戦力の優位性がウクライナの失敗の原因だとみる専門家もいる。
例えば、「アリゲーター」の異名で知られる戦闘ヘリコプター「Ka52」は、その神出鬼没な運用で有名となった。ウクライナ軍の装甲車両を攻撃し、ウクライナ側が反撃を始まる前に戦場を離れていく。高射砲の攻撃を受けることはあっても、特別な装甲のおかげで大抵の場合は基地に帰還することができる。
© 写真 : KALASHNIKOV MEDIA

ドローン「ランセット3」

ドローン「ランセット3」 - Sputnik 日本
1/2

ドローン「ランセット3」

© 写真 : ‘Russian Helicopters’ JSC

攻撃ヘリ「Ka52」

攻撃ヘリ「Ka52」 - Sputnik 日本
2/2

攻撃ヘリ「Ka52」

1/2

ドローン「ランセット3」

2/2

攻撃ヘリ「Ka52」

また、ロシアのドローン(無人機)は、ウクライナ側の軍事装備に打撃を与えるのに、非常に有効なことが証明されている。例えば、ドローン「ランセット3」は、装甲車両、レーダー基地、対空防衛システムなどに正確かつ壊滅的な打撃を与えることで知られ、ウクライナ将校にとっての頭痛の種となっている。

地雷原

ウクライナがロシアの第1防衛戦に向かって突撃したとき、ロシア軍が入念に準備した地雷原に遭遇した。これを造成したのは移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」だ。
ロシア語で「耕作」を意味するゼムレデリエは、多連装ロケット砲と同様の機構を備えている。15キロ以上離れた場所に地雷を発射し、広大な範囲を地雷原に変えることができる。
© Wikipedia / Savitskiy Vadim

移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」

移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」 - Sputnik 日本
1/2

移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」

© Sputnik / RIA Novosti/Sputnik / メディアバンクへ移行

地雷除去車「UR77」

地雷除去車「UR77」 - Sputnik 日本
2/2

地雷除去車「UR77」

1/2

移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」

2/2

地雷除去車「UR77」

また、敵の地雷原を進む際には地雷除去車「UR77・メテオリット」が出動する。炸薬を発射することで幅6メートル、長さ90メートルの範囲の地雷を効率的に除去することができる。

砲撃

特殊軍事作戦開始以降、ウクライナ軍はロシアの砲兵がいかに効率的で破壊力があるかを学んできた。
ロシアの砲兵戦力の有効性は、「反攻」の最中にも明白となった。地雷原を何とか通り抜けたウクライナ軍部隊は、ロシア側と直接交戦する前に砲撃で撃破されることが多いのだ。
ロシアの砲兵戦力のなかには、榴弾砲「ムスタB」「ギアツィントB」、自走榴弾砲「アカツィヤ」、「ムスタS」、「ギアツィントS」のほか、重さ130キロの砲弾を18キロ離れた場所に打ち込むことができる240ミリ自走重迫撃砲「チュリパン」などがある。
© Sputnik / Vitalii Anikov / メディアバンクへ移行

多連装ロケット砲「ウラガン」

多連装ロケット砲「ウラガン」 - Sputnik 日本
1/5

多連装ロケット砲「ウラガン」

© Sputnik / Evgennii Biyatkov / メディアバンクへ移行

自走榴弾砲「チュリパン」

自走榴弾砲「チュリパン」 - Sputnik 日本
2/5

自走榴弾砲「チュリパン」

© Sputnik / Aleksey Maishev / メディアバンクへ移行

榴弾砲「ムスタB」

榴弾砲「ムスタB」 - Sputnik 日本
3/5

榴弾砲「ムスタB」

© Sputnik / Konstantin Mikhalichenskii / メディアバンクへ移行

自走榴弾砲「ギアツィントS」

自走榴弾砲「ギアツィントS」 - Sputnik 日本
4/5

自走榴弾砲「ギアツィントS」

© Sputnik / Grigolii Sisoev / メディアバンクへ移行

多連装ロケット砲「スメルチ」

多連装ロケット砲「スメルチ」 - Sputnik 日本
5/5

多連装ロケット砲「スメルチ」

1/5

多連装ロケット砲「ウラガン」

2/5

自走榴弾砲「チュリパン」

3/5

榴弾砲「ムスタB」

4/5

自走榴弾砲「ギアツィントS」

5/5

多連装ロケット砲「スメルチ」

これら多くの兵器は旧ソ連時代に開発されたものにも関わらず、優れているとされるNATO兵器に対しても有効だった。
このほか、ロシア側は多連装ロケット砲「グラート(122ミリ)」「タルナードG(122ミリ)」「ウラガン(220ミリ)」「スメルチ(300ミリ)」なども投入している。
関連ニュース
【図説】「アリゲーター」と「アパッチ」 露米攻撃ヘリ比較
【図説】ロシアの神風ドローン 徘徊型兵器「ランセット」
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала