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【解説】ウクライナのNATO兵器を粉砕するロシア軍装備の数々
【解説】ウクライナのNATO兵器を粉砕するロシア軍装備の数々
Sputnik 日本
ウクライナの「反転攻勢」が始まってから3ヶ月以上が経った。この間、西側諸国が供与した兵器がロシアのものより優れているわけではないことが、戦場からの知らせで明らかになった。 2023年9月15日, Sputnik 日本
2023-09-15T16:39+0900
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2023-09-15T22:32+0900
ウクライナでの露特別軍事作戦
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ウクライナ政権と西側諸国は、北大西洋条約機構(NATO)の兵器で武装された精鋭部隊がロシア軍の防衛線を突破するのを夢見ていた。だが実際は、塹壕などでしっかりと守りを固めたロシア軍によって、自らが投入した兵器が次々と破壊される様子を目の当たりにした。米国を始めとするNATO加盟国の財政力と軍事力に支えられたウクライナ軍の装備を撃破するために、ロシアはどのような兵器を使っているのだろうか。ここではその一部を紹介する。航空戦力西側の軍事専門家の一部は、戦場に生い茂る低木がウクライナ軍の前進を妨げている分析している。一方、ロシア軍の航空戦力の優位性がウクライナの失敗の原因だとみる専門家もいる。例えば、「アリゲーター」の異名で知られる戦闘ヘリコプター「Ka52」は、その神出鬼没な運用で有名となった。ウクライナ軍の装甲車両を攻撃し、ウクライナ側が反撃を始まる前に戦場を離れていく。高射砲の攻撃を受けることはあっても、特別な装甲のおかげで大抵の場合は基地に帰還することができる。また、ロシアのドローン(無人機)は、ウクライナ側の軍事装備に打撃を与えるのに、非常に有効なことが証明されている。例えば、ドローン「ランセット3」は、装甲車両、レーダー基地、対空防衛システムなどに正確かつ壊滅的な打撃を与えることで知られ、ウクライナ将校にとっての頭痛の種となっている。地雷原ウクライナがロシアの第1防衛戦に向かって突撃したとき、ロシア軍が入念に準備した地雷原に遭遇した。これを造成したのは移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」だ。ロシア語で「耕作」を意味するゼムレデリエは、多連装ロケット砲と同様の機構を備えている。15キロ以上離れた場所に地雷を発射し、広大な範囲を地雷原に変えることができる。また、敵の地雷原を進む際には地雷除去車「UR77・メテオリット」が出動する。炸薬を発射することで幅6メートル、長さ90メートルの範囲の地雷を効率的に除去することができる。砲撃特殊軍事作戦開始以降、ウクライナ軍はロシアの砲兵がいかに効率的で破壊力があるかを学んできた。ロシアの砲兵戦力の有効性は、「反攻」の最中にも明白となった。地雷原を何とか通り抜けたウクライナ軍部隊は、ロシア側と直接交戦する前に砲撃で撃破されることが多いのだ。ロシアの砲兵戦力のなかには、榴弾砲「ムスタB」や「ギアツィントB」、自走榴弾砲「アカツィヤ」、「ムスタS」、「ギアツィントS」のほか、重さ130キロの砲弾を18キロ離れた場所に打ち込むことができる240ミリ自走重迫撃砲「チュリパン」などがある。これら多くの兵器は旧ソ連時代に開発されたものにも関わらず、優れているとされるNATO兵器に対しても有効だった。このほか、ロシア側は多連装ロケット砲「グラート(122ミリ)」、「タルナードG(122ミリ)」、「ウラガン(220ミリ)」、「スメルチ(300ミリ)」なども投入している。関連ニュース
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ロシア, ロシア軍, ウクライナ, 米国, nato, 軍事, 武器・兵器
ロシア, ロシア軍, ウクライナ, 米国, nato, 軍事, 武器・兵器
【解説】ウクライナのNATO兵器を粉砕するロシア軍装備の数々
2023年9月15日, 16:39 (更新: 2023年9月15日, 22:32) ウクライナの「反転攻勢」が始まってから3ヶ月以上が経った。この間、西側諸国が供与した兵器がロシアのものより優れているわけではないことが、戦場からの知らせで明らかになった。
ウクライナ政権と西側諸国は、北大西洋条約機構(NATO)の兵器で武装された精鋭部隊がロシア軍の防衛線を突破するのを夢見ていた。だが実際は、塹壕などでしっかりと守りを固めたロシア軍によって、自らが投入した兵器が次々と破壊される様子を目の当たりにした。
米国を始めとするNATO加盟国の財政力と軍事力に支えられたウクライナ軍の装備を撃破するために、ロシアはどのような兵器を使っているのだろうか。ここではその一部を紹介する。
西側の軍事専門家の一部は、戦場に生い茂る低木がウクライナ軍の前進を妨げている分析している。一方、ロシア軍の航空戦力の優位性がウクライナの失敗の原因だとみる専門家もいる。
例えば、
「アリゲーター」の異名で知られる戦闘ヘリコプター「Ka52」は、その神出鬼没な運用で有名となった。ウクライナ軍の装甲車両を攻撃し、ウクライナ側が反撃を始まる前に戦場を離れていく。高射砲の攻撃を受けることはあっても、特別な装甲のおかげで大抵の場合は基地に帰還することができる。
また、ロシアのドローン(無人機)は、ウクライナ側の軍事装備に打撃を与えるのに、非常に有効なことが証明されている。例えば、ドローン
「ランセット3」は、装甲車両、レーダー基地、対空防衛システムなどに正確かつ壊滅的な打撃を与えることで知られ、ウクライナ将校にとっての頭痛の種となっている。
ウクライナがロシアの第1防衛戦に向かって突撃したとき、ロシア軍が入念に準備した
地雷原に遭遇した。これを造成したのは移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」だ。
ロシア語で「耕作」を意味するゼムレデリエは、多連装ロケット砲と同様の機構を備えている。15キロ以上離れた場所に地雷を発射し、広大な範囲を地雷原に変えることができる。
© Wikipedia / Savitskiy Vadim移動式地雷敷設車「ISDM・ゼムレデリエ」
© Sputnik / RIA Novosti/Sputnik / メディアバンクへ移行地雷除去車「UR77」
また、敵の地雷原を進む際には地雷除去車
「UR77・メテオリット」が出動する。炸薬を発射することで幅6メートル、長さ90メートルの範囲の地雷を効率的に除去することができる。
特殊軍事作戦開始以降、ウクライナ軍はロシアの砲兵がいかに効率的で破壊力があるかを学んできた。
ロシアの砲兵戦力の有効性は、「反攻」の最中にも明白となった。地雷原を何とか通り抜けたウクライナ軍部隊は、ロシア側と直接交戦する前に砲撃で撃破されることが多いのだ。
ロシアの砲兵戦力のなかには、榴弾砲
「ムスタB」や
「ギアツィントB」、自走榴弾砲
「アカツィヤ」、「ムスタS」、「ギアツィントS」のほか、重さ130キロの砲弾を18キロ離れた場所に打ち込むことができる240ミリ自走重迫撃砲
「チュリパン」などがある。
© Sputnik / Vitalii Anikov / メディアバンクへ移行多連装ロケット砲「ウラガン」
© Sputnik / Evgennii Biyatkov / メディアバンクへ移行自走榴弾砲「チュリパン」
© Sputnik / Konstantin Mikhalichenskii / メディアバンクへ移行自走榴弾砲「ギアツィントS」
© Sputnik / Grigolii Sisoev / メディアバンクへ移行多連装ロケット砲「スメルチ」
これら多くの兵器は旧ソ連時代に開発されたものにも関わらず、優れているとされるNATO兵器に対しても有効だった。