Обстрел зданий в палестинском городе Газа - Sputnik 日本, 1920
イスラエル・パレスチナの紛争激化
2023年10月7日、パレスチナ自治区ガザ地区からイスラエルへ大規模なロケット攻撃が行われた。その後、ハマス(パレスチナ運動の過激派でイスラム組織)の戦闘員はイスラエル南部の国境地帯に侵入し、イスラエルに対し「アル・アクサの洪水作戦」を発表した。これを受け、イスラエル国防軍はガザ地区のハマスに対する「鉄の剣作戦」の開始を発表し、ハマスの施設に対するミサイル空爆と国境地帯での掃討作戦を開始した。10月8日、イスラエルは50年前の第四次中東戦争以来初めて公式に「戦争状態」に入った。

IAEA、イスラエル・パレスチナ紛争激化で「汚い爆弾」に懸念=事務次長

© Sputnik / Aleksey Nikolisky / メディアバンクへ移行IAEAのチュダコフ事務次長
IAEAのチュダコフ事務次長 - Sputnik 日本, 1920, 11.10.2023
サイン
国際原子力機関(IAEA)のミハイル・チュダコフ事務次長は、イスラエル・パレスチナ紛争のエスカレーションで、研究炉などの原子力施設が攻撃を受ける危険性を指摘した。こうした攻撃があった場合、いわゆる「汚い爆弾」となって周辺に深刻な核汚染を引き起こすことが懸念されている。
チュダコフ氏は国際フォーラム「ロシア・エネルギー週間2023」で登壇し、中東情勢の悪化を受けてIAEAが懸念していることについて問われたなかで、「汚い爆弾」のリスクについて述べた。

「当然ながら核施設が攻撃にさらされているときには、『汚い爆弾』のリスクがつきまとう。核燃料保存施設に砲弾が命中すればそれが起きてしまう」

ミハイル・チュダコフ
IAEA事務次長
チュダコフ氏は今回の軍事衝突ではイスラエルが保有する研究用原子炉が危険にさらされていると指摘した。イスラエルには原子力発電所はないが、研究用原子炉は少なくとも2カ所にある。
「汚い爆弾」とは何か? - Sputnik 日本, 1920, 01.11.2022
「汚い爆弾」とは何か?

汚い爆弾とは

「汚い爆弾」とは核爆弾を使わず放射性物質を広範囲に拡散する兵器、攻撃の通称。放射性物質を含む砲弾を爆発させることのほか、原発などの民間原子力施設を攻撃するなどして核汚染を引き起こすことも含まれる。
チュダコフ事務次長はこれまでに、2022年3月からロシア軍の保護下に入っているザポロジエ原発に命中すれば、いわゆる「汚い爆弾」と同様の効果を生むと警告していた。
ザポロジエ原発では度重なるウクライナ軍による攻撃で安全性に問題が生じたため、昨年9月にIAEAのグロッシ事務局長率いる調査団が査察。原発の周辺を「安全ゾーン」とすることが定められた。直近ではウクライナ側の攻撃は鎮静化してきているが、依然予断を許さない状態が続いている。
関連記事
「汚い爆弾」の影響から人体を守る新薬の治験が始まる
【解説】汚い爆弾とは? その仕組み、そしてウクライナで製造可能なのかどうか
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала