フィギュア特集

埼玉で開催の世界選手権 日本トリオ対ロシアトロイカ

埼玉で開催のフィギュアスケート世界選手権まで一ヶ月を切った。専門家はすでに、世界最強の選手による「熱い氷上」の戦いになると見ている。
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ペアとアイスダンスの娯楽性と素晴らしさは損なわれないが、やはり観客の注目が集まるのは女子と男子シングル。「何よりも女子シングルの対決はもはや非現実的なものになるだろう。審査員はひとつひとつの指の動きの音楽性やまつげの動きに至るまで、全てを評価する必要がある」といった評価を下すのはエフゲニヤ・メドベージェワとアリーナ・ザギトワ両選手のファンクラブ会員たちだ。

紀平の対抗馬はメドベージェワでなくトゥクタミシェワか 世界フィギュア
国際スケート連盟(ISU)が発表した今季の女子世界ランクで上位を占めるのはロシア勢と日本勢。これを受けてロシア人ファンは、ロシアのトロイカ(3頭馬車、3つ組)であるザギトワ、メドベージェワ、エリザベータ・トゥクタミシェワ選手らが、日本の有名なトリオの紀平梨花、宮原知子、坂本花織選手らに対抗出来るかもしれないと期待を寄せる。ロシアのブロガーはロシアスポーツメディア「Sports.ru」への寄稿文で、「これは女子シングルの『軍拡競争』となる」とたとえた。

今月15日、紀平選手と宮原選手が大阪府高槻市内で世界選手権に向けた練習を公開した。共同通信のインタビューで紀平選手は「一番重要なのは世界選手権。そこで勝たないと」と述べた。一方で宮原選手は「納得のいく演技をして、シーズンを締めくくりたい」と述べた。

紀平梨花

ロシア女子勢はまだ抱負を語っていないが、闘志は十分だ。とはいえ、ロシア代表メンバーの最終決定は今週、大ノヴゴロドで開催するロシア大会の結果を受けてから。ロシアは男子と女子のシングルで各3人、ペア3組、アイスダンスで2組の出場枠を持つ。

名の通った女子選手で100%代表入りすると見られているのはザギトワ選手だ。ザギトワ選手のプログラムは非常に難しく、紀平選手の対抗馬になり得る。今季、ザギトワ選手はこれまでロシア選手権で5位、欧州選手権で2位と結果は上々とは言えない。だがライバルに挑戦する用意は万端だ。メドベージェワ選手もまた、今季はついていない。ロシア選手権で7位、欧州選手権は出場枠を勝ち取れなかった。世界選手権の切符を手に入れる唯一のチャンスがロシア杯だ。

アリーナ・ザギトワ

欧州選手権新女王のソフィア・サモドゥロワ選手が代表入りする可能性は高い。だがコーチ陣は今回の成功を偶然だと評価する可能性もある。そうなれば代表入りは、2015年世界選手権で金メダルを獲得したあと、カムバックを果たしたトゥクタミシェワ選手だ。世界選手権で女子シングルは開幕式直後の3月20日に行われる。

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元フィギュアスケート選手で現在はアイスショーのプロデューサーを務めるイリヤ・アベルブフ氏はスプートニクのインタビューに次のように答えた。

「(露フィギュアスケート)連盟は選択ミスできない。世界選手権の代表メンバー決定でどのような論争が起きるか想像できる。メドベージェワ選手の今の状態がどうかは誰も知らない。だけど僕は、今彼女が選手権に向けて全力を注いでいると確信している。総じて女子勢は決意を持って望んでいるし、メンバー入り争いは極めてピリピリしたものになるだろう」

「メドベージェワ選手はフィギュアスケート選手以上の存在だ。ブランドだ。当然、彼女が参加する大会はどれでも関心が高まるし、日本ならなおさらだ。そして露フィギュアスケート連盟はこれを良く理解している」と指摘するのは独立系ジャーナリストのアレクセイ・アダモフ氏だ。

エフゲニア・メドベージェワ

日本女子勢で最も脅威となる選手は?ロシア人ファンとジャーナリストの総意で、紀平選手(16)の名が挙がる。今季全日本選手権で2位、グランプリ(GP)ファイナルと米国で開かれた四大陸選手権で金メダルを獲得。代表入りを確実にした。宮原選手も意欲に満ちている。2018年には総合ランクで3位だったが、今年はGPシリーズ第1戦、スケートアメリカとドイツで行われたババリアン・オープンで優勝した。笑顔が絶えず、カリスマ性を持つ坂本選手は昨季の発見となり、今季は全日本選手権とジャパンオープンで優勝した。

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男子シングル選抜は、こと世界選手権に関してはそれほど興味をそそらない。おそらく宇野昌磨と羽生結弦選手らが、ネイサン・チェンやキーガン・メッシング、ハビエル・フェルナンデス、ミハイル・コリヤダ、ヴィンセント・ジョウ選手らと競うスターによる戦いになるだろう。彼らは全員ISUによる世界ランキング上位を占めている。

とはいえ、女子でも男子シングルでも、あらゆる大会でそうであるように、センセーションを巻き起こす可能性もある。

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