またプーチン大統領は、米国のINF全廃条約からの離脱は、極めて深刻なかたちで世界の状況を複雑にしたと語った。
大統領はまた、ロシアはINF全廃条約に関する自国の義務を放棄してはいないが、状況の変化に対応せずにはいられないと指摘した。
プーチン大統領によると、ロシアで同様のミサイル開発が完了するまで、潜在的な脅威は、最新ミサイルシステム「X-101」、超音速ミサイル「キンジャール」、巡航ミサイルシステム「カリブル」、超音速ミサイルシステム「ツィルコン」などの既存の兵器によって排除される。
プーチン大統領は、国防省、外務省、対外情報庁に対し、米国の中距離および短距離ミサイル開発に関する動きを注視するよう指示した。
同条約の効力発行から30年が経過した2018年の10月、米国のトランプ大統領はロシア政府が条約に違反しているとして米国のINF全廃条約からの離脱を表明した。しかし、米国からはそのような事実を証明するものは提示されなかった。
2019年、こうした米国の行動に対しロシアは、INF全廃条約への加入を停止した。
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