エクスプレス紙が引用した世界保健機関(WHO)のデータによれば、世界の児童の死亡率の主要原因にビタミンAの欠乏が数えられている。米国眼科学会は、ビタミンA欠乏症の主な症状として視力低下と、その先の失明を挙げた。
エクスプレス紙の引用したWHOの発表によれば、「ビタミンA欠乏症のために世界で毎年約25〜50万人の栄養失調児が失明。その約半数が失明後、1年以内に死亡している」
ビタミンAは網膜の機能維持に大切な色素の生成に影響する。ビタミンA不足は「鳥目」や「夜盲症」が発症させるほか、結膜や角膜の水分が不足するドライアイ症候群を起こしやすい。ビタミンA不足が進行すると目の粘膜が乾燥し、角膜に潰瘍ができて、最後は完全に視力を失ってしまう。
ただし、エクスプレス紙はデンマーク人医師クリスチャン・グルド氏の警告を引いて、ビタミンA不足を食品添加物で補うのは健康に有害となりうるとし、肉、魚、鶏肉類、乳製品、ニンジン、ピーマン、トマト、アプリコット、マンゴーなど、ベータカロテンを多く含む野菜や果物をバランスよく食べて不足を補うよう勧めている。
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