中国、東シナ海のいつかの海域での航行を禁止 軍事演習のため

中国の海上保安庁は、東シナ海での実弾射撃に関連して、いつかの海域で航行を禁止した。
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海上保安庁は「浙江省海事安全局は航行警告を発した。8月22日の午前2時から午後16時まで、東シナ海の一部の海域で実弾射撃が行われ、輸送は禁止される」と発表した。
中国は、今年8月2~3日の米国のナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問の後、実弾射撃とロケット発射による軍事演習を強化した。
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中国外務省は、訪問は中国の主権と領土保全に対する目に余る侵害であると表明し、「決定的、強力かつ効果的な」措置を取ることを約束した。その後、中国は台湾周辺の 6つの地域で最大の軍事演習を行った。
同時に、ニコラス・バーンズ駐中国・米国大使は、最近のペロシ氏の台湾訪問が米中関係に危機を引き起こしたという主張を一蹴した。
これより前、中国は22日に東シナ海の浙江省で軍事演習を実施すると発表していた。
8月2日、米国のナンシー・ペロシ下院議長を乗せた米政府専用機は、台湾・台北市内の松山空港へ着陸した。米国下院議長の台湾訪問は1997年以来初めて。ペロシ下院議長の台湾訪問を受け、中国外務省は「断固として反対する」とする抗議声明を発表。ペロシ氏は自身が率いた米議員団の台湾訪問の目的は、地域の現状を確認することだったと語った。
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ペロシ下院議長が台湾に着陸した後、台湾島周辺で共同軍事演習は8月2日の夜に始まった。中国人民解放軍東部戦区の施毅報道官は10日、台湾島周辺の水域と空域で行われた共同軍事演習のすべての任務を首尾よく完了したと発表した。
ホワイトハウスの高官は、ナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問したことに対する中国側の行動は扇動的であり、地域の安全保障を不安定化させ、さらには前例のないものであると表明していた。
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