二酸化炭素の存在が明らかになったのは、太陽系外惑星の「WASP-39b」。研究者らによると、この惑星は、地球から約700光年離れたところにあるという。
研究者らは、恒星(WASP-39)の前を惑星が通過するトランジット法を用いて、「WASP-39b」の大気の詳細を取得した。惑星は、通過する際に二酸化炭素などの特定の波長の光を吸収するため、その光を分析することで大気の内容が判明するという。この手法により、「WASP-39b」の大気の化学組成を高い精度で決定することが可能となった。この研究では二酸化炭素のほかにも、別の特徴があるスペクトルが観察されたが、それがどのガスなのかはまだ明らかになっていない。
また、「WASP-39b」は土星と組成が似ていることが判明したという。土星の重元素は太陽の10倍だが、この惑星も約10倍もの重元素を含んでいる。また、「WASP-39b」と恒星の距離は、地球と太陽(恒星)の距離の20分の1。質量は土星とほぼ同じ質量だが、この惑星は恒星にかなり近いため密度が低く、大きさは土星の約50%。
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