夏の初めから続くモンスーンの雨により、家、学校、医療施設、道路、橋が全国的に破壊され、農地が浸水した。モンスーンの雨が始まって以来、降水量はこの30年間の平均降水量よりも190%多かった。人口5000万人のシンド州は、30年間の平均よりも466%多い降水量で、最も大きな被害を受けた。
インダス川は、キルタール山脈とタール砂漠の間のほぼ全域を氾濫させ、幅約100キロメートル、長さ約200キロメートルの湖を形成した。
同国の綿花産業は、収穫量の半分が失われるという脅威にさらされており、市場ではすでに価格が上昇している。穀物在庫の一部が破壊され、輸送インフラが破壊されたパキスタンの状況は、人道危機に直面しているアフガニスタンも脅かしている。
パキスタン当局は、復興活動には少なくとも100億ドル(約1兆4000億円)が必要となるとみている。
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