ドブロスラフスキー氏は、東欧は西欧・中欧よりもエネルギー消費をロシアのガスに大きく依存していると説明した。状況が悪化した場合、より繁栄している国が「分かち合う」ことを余儀なくされる可能性がある。
同氏によると、欧州の一部の政治家はカナダからのガス供給を望んでいるが、これはカナダの港が輸出に適していないため、難しいシナリオである。専門家はこのような状況では、ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の再開の可能性は否定できないと述べた。
欧州のガス価格は9月5日、ガスパイプライン「ノルドストリーム」による供給停止の影響で30%値上がりし、1000立方メートルあたり2850ドル(40万4000円以上)を超えた。一夜明けた翌6日は、ロンドンICE取引所で1000立方メートルあたり2350ドル(33万3100円以上)台を維持している。
欧州のエネルギー危機は7月、ロシア産ガスのEU諸国への供給が初めて中断した時点から深刻化している。この状況は、欧州へのガス供給を担うパイプライン「ノルドストリーム」でガスタービンの技術サービスに問題が生じたことに端を発している。
これより前、欧州連合(EU)理事会の議長国を務めるチェコは、ロシア産天然ガスに価格上限を設定する議案をEU理事会の検討事案から外すことを望んでいると報じられていた。
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