これより前、北朝鮮は自国は核大国であり、核兵器に関する全ての決定権は同国の指導者である金正恩氏ただひとりが有することを法的に定めた。
ムーヒン所長は、この発表によって北朝鮮はもう1つの核大国が出現した事実を世界に突きつけたととらえている。
「国際社会がどんな見解を持とうと、北朝鮮指導部には何の影響もない。これは米国の対北朝鮮政策の不可避な結末だ。だが、これだけには終わらない…」
ムーヒン氏は、米国は北朝鮮を脅かしておらず、北朝鮮へ攻撃を仕掛ける兆候もないとのスプートニクからの指摘に対しては「サダム・フセイン氏もカダフィ大佐もそう思っていた」と答えている。
ムーヒン氏は、米国が、北朝鮮にとっての最重要貿易相手国である中国と関係を悪化させたことで、北朝鮮は自国の行動の正当性にますます自信を深めたと指摘している。
「北朝鮮には近隣諸国の韓国と日本にクレームを持っており、今回の北朝鮮のアプローチでこの地域で核による紛争が勃発する確率は高まった」
ムーヒン氏は北朝鮮の他にもイランという、別の核大国が出現する可能性とその理由を説明し、こちらを憂慮すべきだと警告した。
「まさに米国の対イラン政策から、北朝鮮は国力をつけ、核ポテンシャルを強化する以外に道はないと判断している。米国の政治家らは過去を振り返り、これは米国の責任であることを認識すべきだ」
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