欧州委員会は、EU を「レッド」ゾーンと「グリーン」ゾーンに分けることを提案した。「レッド」ゾーンは、その経済がロシア産ガス供給中断のリスクに最もさらされている国、「グリーン」ゾーンは、ロシア産ガスへの依存度がより低い国。「レッド」ゾーンへのガス供給を確保するために、EUは、「レッド」ゾーンではガス価格の上限を可能な限り引き下げ、「グリーン」ゾーンの国ではより高い状態で価格上限を維持することによって、バランスを取ることを提案している。
一方、FT読者は、EU内におけるこのような複雑な価格割り当ては、全国家間の厳密な行動調整を必要とするため、実際に行うのはきわめて困難だと考えている。読者たちはコメント欄で、ロシアがガス供給を拒否した場合、このような決定は欧州地域のそれでなくても不安定な経済を混乱状態に導き、決してエネルギー状況の改善に役立つことはないだろうと指摘している。
ユーザーのCarl G. Jungさんは「もしロシアがエネルギーを武器として使っているならば、西側は金融システムや通貨制度、経済制裁を大量破壊兵器として使っている」と指摘している。
ユーザーのLR1さんは「ああ、なんて賢いんだ！自分の主要サプライヤーに今の価格では支払わないことを伝えたら、サプライヤーはどうするかな? そのサプライヤーは製品を必要としている別の顧客にもっと高い価格で売るよ。悲しいかな、EUでは筋が通らないことがよくある。いずれにしても、壮大な声明を出すにはもう時すでに遅し。パイプラインは閉鎖されている」と書き込んだ。
ユーザーのC3Oさんは「経済的繁栄の基本である自由市場の原則にEUが立ち返る日は来るのだろうかということに、ただ単に興味がある」と指摘した。
ユーザーのDwightocさんは「私たちは『ルーブルががれきと化す』ために、ロシア人に制裁を科した。私たちはロシア中央銀行の外貨準備に制裁を科した。私たちはロシアの銀行をSWIFT（国際銀行間通信協会）から排除した。ロシアはガスを停止して対応した。何が問題なの？私が覚えている限り、EUはロシア産の石油とガスを放棄しようとしていた。要するに、彼らは望んでいたものを手に入れた！」と書き込んだ。
スプートニクは先に、EU加盟国とは異なり、セルビアは冬に向けてガス備蓄を確保したと報じた。必要なガスの3分の２は欧州で最も安い価格でロシアから輸入した。
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