ロシア人女性宇宙飛行士アンナ・キキナ氏が米国へ出発 

ロシア人宇宙飛行士のアンナ・キキナ氏(38)は9月8日、米宇宙船クリュー・ドラゴンに乗って国際宇宙ステーションへ向かう飛行準備を行うため、米国へ出発した。ロスコスモスが発表した。キキナ飛行士はヒューストンにあるジョンソン宇宙センターで飛行前の訓練を受ける。
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スペースX社の宇宙船にロシア人宇宙飛行士が乗り込むのはキキナ氏が初めて。ロスコスモスの声明によれば、キキナ宇宙飛行士は飛行前訓練でクルー5の他のメンバーとともにクルー・ドラゴンの全てのシステムの作業を学ぶ。その後、クルーらはフロリダに移動し、ケネディ宇宙センターで「打上げ当日」のオペレーションの仕上げをし、緊急時の宇宙船脱出訓練などを行う。
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キキナ宇宙飛行士の米宇宙船による飛行は、2022年7月にロスコスモスとNASAが結んだ合意の一環として実施される。合意はロシア人宇宙飛行士と米国人宇宙飛行士が互いの国の宇宙船に交互に搭乗して国際宇宙ステーションに向かうことを定めており、ロシア人宇宙飛行士は米国の宇宙船に3回搭乗することになっている。キキナ宇宙飛行士がクルー・ドラゴンに搭乗するクルー5ミッションの打ち上げは予定では10月3日。同じ宇宙船にはNASAのニコール・マン宇宙飛行士、ジョシュ・カサダ宇宙飛行士、JAXAの若田光一宇宙飛行士が乗り込む。
これより前、スプートニクの報道では、ロシアは独自の軌道ステーションが建設されるまでの期間は現在の国際宇宙ステーションに残ることを明らかにしている。
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