「Politico」によると、フランスは「バランスが取れた立ち位置」を望むエマニュエル・マクロン大統領の方針により、これまで表立った大規模なウクライナ兵の訓練プログラムを行ってこなかった。
「マクロン大統領の立場は明白だ。ウクライナが勝つべきだが、ロシアをおとしめるわけにもいかない。我々は団結を見せてウクライナの勝利を支援する。だがそれが無理なら、紛争が終わるときに自らの役割を果たす可能性を残したいというわけだ」
公式のデータによると、フランスはこれまでに40人のウクライナ兵士に対し、自走榴弾砲「カエサル」の使用方法の訓練を実施している。だが、その他の訓練のデータは完全に秘匿されているという。
補佐官は「英国は基本的な訓練を行っているが、我々(フランス)はより専門的な訓練を行っている」と述べたが、詳細については明らかにしなかった。
ウクライナ兵の訓練をめぐっては、英国が6月に大規模なプログラムを始動させており、すでに4700人程度のウクライナ兵が修了したとしている。また、フランスは16日、ドイツ、ポーランドとともにウクライナ兵の訓練に関する特別ミッションの創設に意欲を示す外相による共同声明を発表している。
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