バイデン大統領は「CBS」のインタビューで、「核の使用は第二次世界大戦以来の何とも比べようがないほど戦争の様相を変える」との認識を示したうえで次のように述べている。
「もちろん、明確なことは私にも分からないが、(ロシアが核・化学兵器を使用した場合は)重大な結果をもたらすだろう。彼らはこれまでなかったほど世界ののけ者にされる。彼らの行為の規模に応じて、こちらの反応も変わるだろう」
人類の歴史上、戦争で核兵器が使用されたのは1945年の米国による日本の広島、長崎への原爆投下の2例のみとなっている。広島では14万人、長崎では7万4千人が死亡し、その大半は民間人だったとされる。
今年8月の「原爆の日」の式典では、広島・長崎両市はロシア代表を招待しなかった。露外務省のマリア・ザハロワ報道官は、式典で広島市の松井市長が原爆を投下した米国の責任に触れず、ロシア批判に終始したことをふまえ、「厚顔無恥にも『ロシアによる世界への核の脅威』という根拠のない主張を吹き散らした」と批判していた。
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