中国大使館は「そのような行為(チェコ代表団の訪問)は、中国の主権と領土保全に対する深刻な侵害であり、国際関係の基本的規範と二国間の政治的義務に著しく違反し、中国とチェコの間での協力の政治的基盤を損なうものである。中国側はそのような行為に対し激しい不満とした抗議を表明しており、すでに公式の立場をチェコ側に伝えている」と指摘した。
また、中国大使館は「世界で唯一の中国があり、台湾はその領土の不可分な部分である。中国政府は中国全体を代表する唯一の正当な政府である。中国側は、台湾地域とのいかなる形の公式交流にも強く反対する。中国が外交関係を樹立した国との関係を強化し、外国勢力が台湾問題を悪用して中国の内政に干渉することに強く反対する」と強調した。
チェコの代表団は、9月17日から24日まで台湾に滞在する予定。代表団には、副大臣級の政府高官などの14人が含まれている。
これより前、欧州連合(EU)の諜報機関、「統合情報センター」(INTCEN)のホセ・カシミロ・モルガド長官は極秘で台湾訪問を予定していたものの、この計画が中国当局の知るところとなったことから訪問を取りやめた。
8月2日から3日にかけて、米国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問した。その後、台湾をめぐる情勢はエスカレートしている。台湾を自国の領土とする中国は、ペロシ氏の訪台を台湾分離主義に対する米国の支持とみなして非難し、大規模な軍事演習を開始した。
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