ウクライナで特別軍事作戦が始まって以降、欧州連合(EU)は関税と割り当てを解除し、EU圏への輸出を可能にした。その結果、ウクライナの穀物や鶏肉がEU圏に流入し、価格を押し下げ、欧州の農家にとって不利になる現象が起きた。
このため、EUへの輸出予定のウクライナ産穀物は、ウクライナとポーランド国境で最大で10日間待たされることがあるという。ウクライナ側は、これをウクライナ産穀物の欧州市場参入における意図的な障害とみている。一方、ポーランド当局は、可能な限り迅速に対応していると発表している。
これよりも前、欧米では食糧危機が迫っているとの憶測が飛び交っていた。そして、ウクライナの農産物を搭載した船舶は出港後、穀物を本当に必要としている国ではなく、欧州に向かうことが明らかになった。
また、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は先日、訪問先のアラブ首長国連邦で、世界的な食糧危機が訪れるとの予測を発表し、危機に備えるように呼びかけた。
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